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「情報産業と社会」におけるメール実習

私が勤務する嘉穂総合高等学校は、
情報を基調とした教育を行う
情報科学高校という理念のもとに
設立されました。

私は、学校創立と同じく
平成16年11月1日付で
前任校の太宰府高等学校から異動し、
赴任しました。

私を待っていたのは、
ITシステム科の主任に加えて、
校務分掌の柱の1つである
情報管理部の主任という大きな職責でした。

私がまず手がけたのは、
情報を基調とした学校の
具体的なコンセプトを作る仕事です。

私は、
E-learning,Communication,Open space
の3つを理念とすることを提唱し、
中学生にもわかりやすく表現するために
3つの言葉の頭文字をとって、
ECOという略号を用いることにしました。
詳しくは、学校の公式ウェブ
掲載しておりますので、
よろしければご覧下さい。

3つの理念のうち、
特に今授業で教えている内容と
関わりが深いのがCommunicationです。

昨年度まで、普通科高校である太宰府高等学校に
勤務し、「情報A」を担当していました。
授業で、メール実習を行うときには、
フリーソフトである
BlackJumboDogを利用して、
教師機にメールサーバを立て、
あらかじめ、メールアカウント登録用の
テキストファイルを作り、
一学年分のアカウント作成や
クラスごとのメーリングリスト作成などを
行っていました。

こう書くと簡単そうですが、
実際400名分のアカウントとなると
結構たいへんな作業ですし、
いざ授業に臨むと
何かとトラブルに見舞われることも
度々ありました。
特に、自分以外の先生が
担当してあるクラスで
トラブルが起こった時は、
すぐに対処することもできず、
授業に遅れを生じる原因にもなっていました。

今年度(というよりも将来にわたって)、
嘉穂中央高校と嘉穂総合高校の全域を結ぶ
ネットワーク上に
ディジタル・アーツ社の
コミュニケーションサーバを立てました。
Linuxで動くシステムで、
どうやら私が勉強中のPHPを使った
ウェブアプリケーションのようです。

コミュニケーションサーバによって、
メール・掲示板・アンケート・回覧板・
データボックス・ウェブ教材・ホームページ作成・
チャット等をイントラネット内で使用できます。

しかも、インターネット上に氾濫する危険、
不適切な情報を遮断するフィルタリングソフト
である「i-フィルター」と
いじめや誹謗中傷、差別発言等を
未然に防止するための
言葉に対するフィルタリングソフト
である「m-フィルター2」が
組み込まれており、安心して使用できます。

今日の「情報産業と社会」の授業では、
座学で勉強した電子メールのマナーや
ネチケットの内容を
さらに深めることを目的に
パソコン教室における実習を行いました。

具体的な内容は次の通りです。

(1)各自ID,パスワードを入れさせ、
   コミュニケーションサーバ上の
   グループウェアである
  「ジョイコミ!」にログインさせる。

(2)多くのメニューの中から
   電子メールを選択させ、
   授業で学習した
  「宛先」「CC:」「BCC:」
  「件名」「本文」「添付ファイル」
  といった各項目が
  画面上にあることを確認させる。

(3)宛先欄に自分のアドレスを入れさせ、
   「件名」「本文」をきちんと書いて
   送信させる。
   本文の最後には、必ず署名をつけるよう
   指示し、中間モニタを利用して具体的に署名を
   書く様子を生徒に見せる。

   ※日本語入力で、アルファベットや
    記号を入力し、うまくいかない生徒が
    いることが多いのでフォローする。

(4)メールアドレスの先頭部分は、ID(出席番号)
   なので、クラスの友人にメールを出させてみる。
   この際、「宛先」「CC:」「BCC:」の
   それぞれを利用した同報メールを試させる。

(5)教師側から送ったメールに対する返信を出すことを
   本時の課題として与える。
   その際、返信の場合はReplyの省略形であるRe:が
   頭につくので、
   基本的に、件名は自動的に入る分を
   そのまま残す形でよいことを説明する。
   また、同報メールの方法についても
   具体的に指示を加える。
   添付ファイルを必ずつけさせるようにさせ、
   ファイルとしては、実習や文化祭の作業を通して
   生徒たちが制作した作品を選ばせる。

   ※課題の評価の規準として、
    指示を正しく守っていれば合格ラインである
    B評価を与えること、
    添付ファイルや本文の内容に、
    オリジナル性や工夫の跡が見られる場合、
    さらに上の評価が与えられることを説明する。

(6)メーリングリストのアドレスをホワイトボードに
   書き、宛先にアドレスを入れて送信する場面を
   中間モニタを通して見せる。
   課題を提出し終えたものは、
   メーリングリストに、クラスメートに対する
   メッセージと題して1本ずつ投稿するように
   指示する。

実際に授業してみて、ほぼ予定通り1時間(50分)で
(1)~(6)を消化することが出来ました。
途中、言葉のフィルタリングによって、投稿不可になった
生徒に対しては、
「インターネット上で、本当にそのメールを出していたら、
相手に不愉快な思いを与えたり、
思わぬトラブルに発展したりしたかもしれないよ」
と諭しました。

以前も、このブログの中で書いたのですが、
私は「情報」の授業の中で
閉じられたバーチャルネットワーク
(イントラネットなど)を利用して
情報倫理やネチケットに関するトレーニングを
十分積ませてからでないと
インターネットに接続させるのは危険だと
思っています。

ちょうど自動車学校で、十分練習を積み、
仮免許を取得して初めて路上実習ができるようなものです。
本校のように、常時バーチャルネットワークが
利用できる環境を整えた高等学校は
あまり多くないと思いますが、
今後リース更新等のソフトウェア整備において
県の標準仕様に入れる方向でも
検討すべきべきではないかと思います。

Microsoft社が学校向けに無償提供している
School Communication Kit
言葉のフィルタリングはないものの、
一通りのグループウェア機能は備えているようですので、
これを試してみるのも手かもしれませんね。

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