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普通のカメラとスキャナの話

今日は、ちょうど2週間ぶりに
「情報と表現」の授業が出来ました。

今日の学習内容としては、画像の取り込みを行いました。
例によって、教科書(実教出版「情報と表現」)の
内容をアウトラインプロセッサー
(私が現在愛用しているのは、
シェアウェアのアイデアツリーというソフトです)
を用いて講義・板書計画を立てています。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
B.画像の取り込みと編集

(1)ディジタルカメラの利用

  1.ディジタルカメラとは
     カメラ
     銀塩カメラ   …画像をフィルム上に記録する装置
           (化学変化で記録)
     ディジタルカメラ…画像を電気信号に変換し、メモリに記録
          
     メモリ…内蔵で取り外せないもの
         フラッシュメモリ(交換可能なチップや板状)
           例)スマートメディア
             コンパクトフラッシュ
             SDカード

  2.ディジタルカメラによる撮影と画像の取り込み
       例題1 ディジタルカメラによる撮影と画像の取り込み
           文化祭のパンフレットに学校の風景をのせることになった。
               校舎をディジタルカメラで撮影してみよう。
          (a)Step.1撮影
             画面サイズの選択
              縦横サイズ(1024×768)(640×480)
              画像の精細度 Fine ← →Nomal
                       枚数 (少)  (多)
          (b)Step.2取り込み
             記録形式
              jpeg
               Exif
               → パソコンに取り込んで、そのまま利用可

(2)イメージスキャナの利用

   1.イメージスキャナとは
     イメージスキャナ…絵や写真にあてた反射光を読み取り、
               ディジタルデータとしてコンピュータに入力
          
    (注意点)
   解像度…プリンタの解像度の半分程度で良い
           例)プリンタ720dpi→スキャナ360dpi
   (高) ← → (低)
      画像サイズ
   (大) ← → (小)
            

   2.イメージスキャナによる画像の取り込み
        例題2 イメージスキャナによる画像の取り込み
            バザーの広告用に手書きのイラストを
        イメージスキャナで取り込んでみよう
       (a)Step.1読み取り前の調整
              イメージスキャナをコンピュータに接続し、
        原稿台に、原稿を置く
            (①)読み取りモード
                カラー
                 フルカラー
                 256色
                白黒

            (②)解像度
                光学解像度…原稿を読み取るレンズの性能
               
                補間解像度…データをソフトウェアによって、
                      みかけ上の鮮明度を上がる処理を
              行った後の解像度
                      数字が大きいほど精細になる。
            (③)明るさ
                イメージスキャナ内部の蛍光灯を光源
                        ↓
                紙の絵とディスプレイ上の絵では明るさが異なる
                        ↓
                      調節が必要
            (④)読み取る範囲
                仮読み取り(プレビュー)…画像イメージが表示
                                 ↓
                               範囲を指定
                                 ↓
                               実際にスキャン
          (b)Step.2読み取り
             読み取り用ソフトウェアを操作し、イラストを読み取り

    3.やってみよう
       1 身近にある写真や自分が描いたイラストを、
         モードや解像度をかえてイメージスキャナで読み取り、
         画質とファイルサイズの違いを比較してみよう

    4.イメージスキャナで使われる技術
          (a)TWAIN
             TWAIN
      (トゥエイン:Technology Without Any Interested Name)
              → コンピュータに画像を取り込むための規格
                対応したソフトウェアを組み込んでおくと、
                通常のグラフィックソフトから
                   イメージスキャナを動作できる。
                
             OCR(Optical Character Reader)ソフトウェア
               =文字認識
               … 読み取った画像から文字だけを判別し、
                     コンピュータ上の文字データに変換
          (b)シートフィーダ
             何枚もの原稿を連続的に取り込む際用いる拡張装置
              … 原稿を自動送りして次ぐ次に読み取ることが可能
          (c)カラーマッチング
             ディスプレイ RGB
             プリンタ   CMY
            
             例)イメージスキャナで取り込んだ画像の印刷
               原画(CMY)→ディスプレイ(RGB)→印刷(CMY)
                 … 色味を一致させることが困難
                 原画の色味と出力結果の色味が異なる場合
              → 機器間野色合わせ作業(カラーマッチング)が必要
                 ・ディスプレイの色味を読み取る装置
                 ・調節を行うソフトウェア
                       (ICM:Image Color Matching)
                  (ColorSync)

(3)フィルムスキャナ
         フィルムスキャナ
          35mmタイプのフィルムネガ読み取り方式
          APS(Advaced Photo System)方式対応…IX240フィルム
          両方に対応
         
         ネガフィルム(普通の写真を現像したときのフィルム)
           ↓
         直接ディジタルデータ化
         
         ※イメージスキャナに透過原稿ユニットという
          拡張機器を取り付けることもできるが、
          画像読み取り精度が格段に落ちる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本時の計画としては、
(1)ディジタルカメラの利用
(2)イメージスキャナの利用
を予定していました。
しかしながら、授業の最初に
ワープロ検定の申込書を書かせたりしなければならず、
時間が短くなってしまいました。

今週は今日のこの1時間だけで、
明日、明後日は体育祭予行、体育祭準備で
授業がありません。
したがいまして、
「情報と表現」の授業が次にあるのは、
また1週間後になるのです。

在学中、採用前そして採用後と
普通科高校の経験しかない私にとって、
専門高校の様子は、初めて体験することだらけです。
体育祭のような大きな行事の際の授業削減は
普通科高校でも、
似たような形を取っているわけですが、
各考査ごとに、授業を短縮して
充実講習(補習)と追考査が行われたり、
個人面談が行われたりします。
今月末は3日間、
インターンシップで全生徒が
職場体験を行ったりします。
当然、この間も全く授業がありません。

予想した以上に、授業が欠けるケースが多いですし、
今日のように、検定試験優先で
授業時間をカットする必要が生じたりします。
年度当初に、授業時間が
かなり目減りすることを頭に置いて、
年間指導計画やシラバスの作成をする
必要があると感じます。
何にせよ、専門高校の
しかも専門学科情報科の世界に飛び込んだ以上は、
「郷に入れば郷に従え」という諺通り
慣れるしかありません。

前置きが長くなりました。
今日の授業展開の報告です。

まず、生徒たちに
赤ちゃんや幼少期の頃の写真は
どんな形で残っているか尋ねました。

もちろん、ディジタルカメラで‥という答は
一人も返ってきません。
これがあと10年もすると、
その頃の高校生は、
自分の幼い頃の写真も
ディジタルで残っていると
答えるようになるのでしょうね。

次に、ディジタルカメラではなく
昔のフィルムに写すタイプのカメラを
何と呼ぶか知っているか尋ねてみました。
「普通のカメラ」とか
「使い捨てカメラ」とかいう
答が返っては来ましたが、
これまた誰も正答には至りませんでした。

実は、教科書にもこの呼び名は書いてないのです。
正解は「銀塩カメラ」ですね。

昔から使われていたのかどうか
調べたいと思って、
愛用のJammingで調べてみました。
すると、日本大百科全書に
こういう記述が書かれていました。

--------------------------

銀塩カメラ
正しくは「銀塩フィルム式カメラ」という。
いわゆるデジタルカメラではない、
これまで通りのフィルム式カメラのことだが、
デジタルカメラが普及したことで
区別する必要が出てきて若者が使い始めたもの。
「その写真、デジカメで撮ったの?
 それとも普通のカメラ?」と聞かれても、
デジタルカメラも「普通のカメラ」と言えるほど
普及した現在、答えに戸惑う人も多い。
そこで「デジカメ」と区別する手段として考えられたのが
銀塩フィルム式カメラ略して銀塩カメラ。
「ギンエン」と省略して使うことが多い。
〈2002/12/19〉

--------------------------
調べてみて驚きました。
もともとは、若者言葉だったのですね!

私は、黒板の右サイドのスペース
(生徒は、この内容をノートの下段に記します)
に、化学の周期表を
原子番号1番から20番まで書き、
第17族を何というか尋ねてみました。
数名の生徒から“ハロゲン”という答が返ってきて
感心しました。
担任が理科の先生ですので、
「理科総合A」の授業の中で
きちんと教えてあるのでしょう。

余談にはなりますが、銀塩カメラの“銀塩”とは、
実際は、ハロゲン化銀のことであり、
光化学反応を利用して、
フィルムに像を写すのだと説明しました。
イメージが湧きやすいようにと思い、
「子どもの頃、日光写真で遊んだ人は?」と
尋ねてみましたが、あまり反応が返ってきませんでした。
私の子どもの頃と違い、
今時は日光写真をやったりもしないのでしょうかね。
実はこのトピックは、
後で取り上げる内容の布石という意味合いもあったのです。

ディジタルカメラについては、
フラッシュメモリの種類を簡単に説明し、
教科書の写真にある
マルチメディアカードは、
現在のSDカードの前身であること等を
説明するにとどめました。

続いて、スキャナの話に入りました。
以前学習した内容である
画像をディジタル化するには、
(1)最初からディジタルデータとして
  取り込む
(2)アナログ状態のものをディジタル化
   して取り込む
の2つの方法があり、
ディジタルカメラは(1)であり、
今から勉強するスキャナは(2)の方法に用いる
周辺機器であることを説明しました。

黒板に一枚の写真の絵を描き、
「これは、銀塩カメラで撮影したものを
現像・焼き付けしてできたいわゆる写真です」と
説明しました。
実際の写真を使うという手もあったのですが、
後ろの生徒には見えないだろうと思い、
板書の方を用いました。

ネガフィルム  
-----
----- 
  ↓
 写真
 □

のように図を描き、実はアナログデータである
「フィルム」とい「写真」それぞれから
ディジタル化して取り込むことが出来ることを説明し、
次のように板書に付け加えをしました。

ネガフィルム ⇒ (1)フィルム ⇒ ディジタル
-----      スキャナ   画像
-----
  ↓
 写真    ⇒ (2)イメージ ⇒ ディジタル
 □                 スキャナ   画像

板書ができあがった後、
教科書の写真を使って
2種類のスキャナについて
それぞれ簡単に説明しました。

その後、(1)と(2)で
読み取り精度や画質の点で
どちらがより上かを2者択一で
手を挙げさせてみました。
結果、(2)は少数で(1)の方に
半数ぐらいの生徒が手を挙げました。
なかなかカンが鋭いと感じました。
正解は、まさに(1)の方ですね。

私自身、フィルムスキャナの性能が
あれほどとは、実際に目にするまでは
思いもしませんでした。
コンピュータ関係の会社を
自分一人で経営している弟が
持っていて、見せてくれたのです。
写真をイメージスキャナで取り込むのとは
雲泥の差といっていいぐらい
きれいな画質のディジタル画像が得られます。

生徒があまり目にしたり、
名前を聞いたりしたことがないと思われる
フィルムスキャナについて、
教科書では、
(1)ディジタルカメラの利用
(2)イメージスキャナの利用
の後に
(3)フィルムスキャナ
という単元が設けてあります。

私は通常、教科書通りの順番に
授業を進めるスタイルなのですが、
この部分に関しては入れ替えをしました。
銀塩カメラの説明の際に、
ネガフィルムに話が及びますので、
一緒に取り扱った方が無駄がないと思いますし、
2つのスキャナを一度に取り上げた方が
比較そのものもしやすいのではないかと
考えたからです。

何クラスか同じ授業をすると、
1クラスめ、2クラスめと回数を重ねるごとに
反省点が生まれ、そこを改善し
どんどん洗練されていくものです。
そういった意味で、
1クラスのみの授業を2単位ずつやるという
現在の状況は、一発勝負の厳しさがあります。
同じ授業をすることは、
最低でも向こう一年間ないのです。

こうして、ブログの形で授業記録を残し
指導方法や板書内容等に
検討を加えていくことで
自分自身の、
授業改善につなげていければと思っています。

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