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2005年10月

文化祭への取り組みとビデオ制作

嘉穂中央・嘉穂総合合同の文化祭が
11月11日に迫りました。
我がITシステム科は、
他学科や部活動の取り組みを取材し、
チラシやポスターを制作する
という計画を立てています。

本格的な活動は、
毎日午後2時間を
総合的な学習として用いる
来週に入ってからになります。
今週は、明日11月1日が
創立記念式典と中学生の体験入学がありますし、
3日は祭日ですので、
ほとんど作業が出来る時間はありません。

しかしながら、
取りかかりだけでもしておかないといけませんので、
担任と相談し、
今日の「情報産業と社会」の時間を用いて、
組織づくりの方法や計画の立て方、
およびチラシとポスターの
具体的な作り方を説明することにしました。

組織作りに関しては、
まず4人いる班長が
それぞれ総責任者の任につき、
各班毎にチラシとポスターそれぞれの責任者を
選ばせました。
さらに残りの班員を取材係と制作係に分けさせました。

計画については、
ホワイトボードに作業可能な日がわかるように
スケジュール表を書いてみせ、
これをもとに各班の作業工程を作らせました。

チラシとポスターの制作に関しては、
いろいろ思案しましたが、
結局生徒が、近々ワープロ検定を受ける際にも用いる
Microsoft Wordを使わせることにしました。

特にチラシの方は、
先日出版社の方に紹介していただいた
「朝刊太郎」というフリーソフトを使おうと
直前まで考えていたのです。

しかしながら、
新聞作りに特化したソフトであるため、
かなり特殊な操作が必要なことと、
今回の目的の上で、
新聞と呼ぶほどの凝ったものを作る必要がないことから取りやめたのです。

「朝刊太郎」そのものは、
私個人が仕事をする上で、
愛用の「パーソナル編集長」と
うまく使い分けながら利用してみようと思っています。
また、このソフトは、
実際に使用してみることで
新聞というメディアの仕組みを
勉強することができる
という利点もあると思います。
上手に工夫すれば、
教科「情報」の教材として
活用できる道が
いろいろと開けるのではないでしょうか。

一方、情報管理部の責任者としては、
明日体験入学に見える中学校22校に
1枚ずつ持ち帰っていただくための
学校紹介CDを作成するという仕事をしました。

昨年も、全体会で説明するのに用いた
プレゼンテーションファイルを入れた
CDを配付していたのですが、
今年度は、少しパワーアップして
全体をウェブの形にし、
「体験入学プレゼンテーション」
「嘉穂総合高校ポスター」
「嘉穂総合高校校歌」
「各学科紹介」
のそれぞれにリンクを張りました。

特に力を入れたのが、「校歌」です。
当初、校歌の歌声(wavファイル)が
流れるだけで考えていたのですが、
音声ファイルですと、
使うコンピュータの環境によって、
画面の状態がまちまちになるという指摘が
管理職の方からあり、
校歌の歌声に画像を組み合わせた
ビデオの形にすることを思いつきました。

結局、朝から取りかかって
授業がない間はそればかりやっていて
ようやく、夕方完成しました。

方法としては、
4月に開校して今日までの間
撮りためたディジタルカメラの写真を
校歌の流れる2分45秒に合わせて
各シーン10秒ずつ入れて編集し、
最後の5秒は、
閉校となる3校の生徒が作り上げた
メモリアルハウスの写真にしました。
これにオーバーレイする形で
全編に校歌の歌詞を入れたのです。

ビデオそのものは、割合早くできたのですが、
苦労したのは、
どんな環境でも表示できる形式に
変換する作業です。
画質をよくしようとmpeg2にすると
必ずコーデックエラーで
表示できないコンピュータがあるのです。

結局、mpeg2はあきらめて
汎用性が高いmpeg1にすることで
何とか解決できました。
出来上がりを管理職に見てもらったところ
大変よくできていると
お誉めの言葉をいただきましたし、
自分でもおしゃれに仕上がったかなと
自賛しているところです。
今回の経験を
生徒がマルチメディア作品を
制作する際に生かせればと思っています。

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生徒さんのメッセージ(情報担当)その1

いよいよ
九州大学・福岡県情報科研究部会の
共催で行われる
平成17年度情報処理教育研究集会
特別セッション1
『初等・中等教育における情報教育と高等教育への接続』が
今週の土曜日5日に迫りました。

以前も書きましたが、
私の発表テーマは、
『座学を中心に据えた教科「情報」』です。
大上段に構えてしまっただけに、
データがないでは論じることができません。
さりとて、アンケートを実施したりもしておらず
さて、どうしたものかと思案していたのですが、
「窮すれば通ず」という言葉通り
これなら、論拠になるというものを
見つけ出すことができました。
昨年11月4日に研究授業のために、
一日だけ太宰府高校に戻った日、
情報Aの授業終了後、
クラスの生徒さん全員が
メッセージを寄せ書きした
色紙をいただいていたのです。

一人分が横4cm、縦3cmぐらいのスペースです。
そこに思い思いの言葉を綴ってくれているのです。
自由記入型のアンケートと考えれば、
サンプル数は少ないですが、
データとして使えるのではないか
と考えています。

まず、全39名のメッセージの原文(すべて原文ママです)を載せて、
そののち、分析を加えてみたいと思います。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

情報の授業は毎回楽しかったです!先生のおかげでノート作りが楽しくなりました。これからもがんばってください。

短い間でしたがありがとうございました。そしておつかれ様です。体育館でのスピーチはとてもよくて心に残っています。

先生のピッカピッカのもっしゃぁな授業が大好き♡結婚してください♡♡ウソです。とりあえず楽しかったです。スペシャルサンクスッ。(注:男子生徒です(笑))

半年間という短い間でしたが、先生の授業は楽しかったし、パソコンのことがよく分かってよかったです!!学校がかわってもガンバってください!

半年という短い間でしたが、先生の授業楽しかったです。ノートも大事にします。実習のときも、はじめて表計算のソフトを使ったんですが、先生が分かりやすく教えてくれたので出来ました。

週に1回、先生に会うのが、楽しみでした。とても悲しいけれど、がんばって下さい。体に気をつけて、いつまでも生物について語って下さい。ありがとうございました。

先生のおかげで、毎週情報がたのしみでした。今までありがとうございました。これからもがんばって下さい。

先生の授業の、パソコン等のマメ知識とかすっごく役に立ちました!!!ノートをとるのも楽しみで、先生の授業が大好きでした。もう受けられないのがさみしいです。

急なお別れで、びっくりしました。先生の授業は楽しかったので、毎週楽しみでした。これからは先生の授業うけられなくってさみしいケド、がんばります。先生もがんばって下さい。

別の学校でも元気で!!半年間ありがとうございました☆。

たった半年間という短さ。そして週に二時間しかない授業。でもノートをとるのがあれほど楽しい時間は久しぶりでした。お別れしなければならないのが残念でしかたないです。これからもがんばって下さい。

先生の授業は、わかりやすくて、よかったです。でも、私的には、先生の授業がすごく受けてみたかったです。先生はわりと好みでした。さびしいです。

先生の生物の授業がうけたかったです。生物は本当にいいですね。特に性染色体なんてドッキドキですね。強く生きてください。With Love♡。

ノートをとるのが1番楽しい教科でした。特にホタルとか8の字ダンスらへんが楽しかったです。体育館での話は涙が出そうでした。今までありがとうございました。ピーガー。

情報とても楽しかったです。ノートはこれからも大事にとっていきたいと思います。トテモさびしいですが、次の仕事先でもガンバってください。ありがとうございました。

半年間という短い間だったけど、先生の授業はとても楽しかったです。新しい職場でも、先生らしさを忘れずに頑張って下さい。

いきなりのお別れでとても悲しいです。でも、先生の授業はいつも楽しくて、ノート作りの大切さとかパソコンの使い方とか教えて下さってうれしかったです。ありがとうございました♡

半年くらい授業をうけていたのにあんまりあったことがなかったような気がします。 先生の授業のすすめ方は私的にすごい好きでした(ムリがなくて)次の学校でもがんばって下さい。

先生の授業はわかりやすくてとても良かったです。中学のときよりもパソコンが使えるようになったのでそれをいかしていこうと思います。ありがとうございました。

学校の授業がこんなにおもしろく感じたのは先生のおかげだと思います。突然で驚きましたが、先生!あたらしい所でも頑張って下さいー!!

短い間でしたけど、情報の授業とっても楽しかったです。いきなりのお別れで、とてもさみしいです。でも、これからもステキな授業をして下さい!

とつぜん先生とお別れが決まって残念です。でも今までパソコンの仕方を教えてもらってうれしかったです。これからもがんばって下さい。

先生の授業は、情報だけじゃなくて、色んなことを教えてくれたので楽しかったです!これからも元気でがんばって下さい!!

先生のムダ話(?)を下↓の所に書きうつす事の方が必死で、内容が頭に入っていなかったのを思い出されます。それも楽しみの一つでしたよ。情報の授業、本当に楽しかったです。お元気で。

とても短い間でしたケド、解りやすくて、面白い授業、スゴク好きでした。今でも、先生の授業、大好きです。楽しい授業を本当にありがとうございました。

先生、別の学校でも自分のやりたい事を頑張って下さい。半年と少しの間でしたが、いろいろと教えて下さり、ありがとうございました。

生物(生き物)とかの話をしているときの楽しそうな先生をみるのが好きでした。体調に気を付けてがんばりすぎず、がんばって下さい。今までありがとうございました。

授業でノートをとる時、先生が笑えるようなノートにしようと必死でした。生物のノートもおもしろいノートにしようと思っていたのに残念です。生物の授業の時は必ず先生を思い出します。

先生は不器用な人なんじゃないかと勝手に思っていました。パソコンは苦手だったけど、少し上達したような気がします。ありがとうございました。

先生にノートを提出した時、先生は、きっと何か書いてくれそうだと思っていたので、すごく楽しみでした。返って来た時、やっぱ書いてくれてるーと嬉しかったです。色々な事を教えて頂き感謝です。

情報のノートをとるのは楽しかったです。前私がファイルをなくした時、色々と助けてくれてありがとうございました。豆知識とかおもしろかったです。悲しいけど次の学校でもがんばって下さい!!

先生の授業で、ノートをとるのがとても好きになりました。半年という短い間だったけど、先生の授業をうけることができて、本当によかったです。先生のミツバチのダンス(?)は忘れません。

分かりやすくて、おもしろい授業でとても楽しかったです。パソコンも色々な事が出来て嬉しかったです。ノートをがんばろいうと思えたのも先生のおかげです。ありがとうございました。がんばって下さい。

先生は、わかんないとこあったら、すぐ教えにきてくれ、めっちゃわかりやすくおしえてくれてうれしかったです。また教えてください♡。

第一印象は「カッコイイ」だったので毎回ノートに似顔絵を描くのが楽しみでした。とつぜんのことでとてもさびしいですが、こんなスバラシイ先生に出会えたことを誇りに思ってます。

パソコン使うのは苦手だったけど、情報の時間はとても楽しかったです。先生が授業中に話す何気ない話もとてもおもしろかったです。

週一回の授業、毎回楽しみにしていました。でも木曜は行事とかが多くて、情報がなかったときはつまんなかったです。もっと先生の話聞きたかったなぁ‥。では、これからも頑張ってくださいね。

機械オンチでパソコンは苦手だったのに、今では大好きな授業になりました。ノートをかくのが楽しくてたまらない授業なんて、きっと先生の授業だけです!これからもかんばってくださいネ!!

先生の授業はとても分かりやすいし、楽しくて、週2時間というのがとても悲しかったです。情報だけでなく生物の授業も受けてみたかったです。これからもがんばって下さい☆。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

分析に関しては、
座学、ノート、楽しさ(面白さ)、わかりやすさ
という各視点から行ってみました。

graph1(1)座学に言及しているかどうか
    あり 33名 不明 2名 なし 4名



graph2(2)座学に言及しているうち、
   さらにノート作りに言及しているかどうか
    あり 15名  なし 18名



graph3(3)授業の感想として、
  「楽しい(面白い)」もしくは「わかりやすい」と

  コメントしているかどうか
    あり 33名 なし 6名



graph4 (4)授業の感想に
  「楽しい(面白い)」もしくは「わかりやすい」と

  コメントしたうち、いずれか、もしくは両方か
    楽しい 28名 両方 2名 わかりやすい 3名

という形になりました。

座学のことにふれてくれた生徒さんの数が
予想を随分上回っていたことに、
喜びを感じますし、
「わかりやすさ」よりも「楽しさ(面白さ)」を
生徒さんが支持してくれていることも
よくわかります。
楽しい授業をめざすということは、
教師としての私のモットーでもありますので、
それが達成できたことに対して
一定の評価を与えてもいいのかな?と思っています。

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“母校”への尽きぬ想い

今日10月29日のよき日
午前10:00より福岡県立太宰府高等学校の
二十周年記念式典が行われました。

定刻になって
幕が上がり、ステージが見えたとき
私は、特別な感慨をもって
見つめていました。

昨年の10月29日の
まさに同じ時刻に
私のための離任式が執り行われ、
全校生徒が集まってくれたのです。
昨年は紹介をしてくださった校長先生と
私の2人だけが上がったステージに、
今日は、校長先生をはじめ
来賓の方々を合わせて7名の方が
上がってありました。

半ばあきらめていた式典に参加でき、
一年前のことが
まるで昨日のことだったように
思い出せました。

私の離任式での挨拶です。

--------------------------------------------------
みなさん。おはようございます。
今日は私のために貴重な時間を割いてご挨拶の機会を
いただくことができ、大変ありがたく思っています。

思い起こせば12年前、
太宰府高校に赴任することが決まった日、
私はこっそりと学校を見に来ました。
宝満山の懐に抱かれた素晴らしい自然環境
美しい白亜の校舎、そして公園のような中庭
私はこの学校にひとめぼれしました。
大好きになりました。

そんな好きな学校に
これほど長く勤めることができて、
私は幸せ者だったなあと思います。
来年2年生と3年生になる生徒のみなさんが使う
生物の教科書には、
愛する学校の名前と一緒に私の名前が載っています。
私がこの学校に存在した証を
確かな形で残すことができて、
嬉しくまた誇りに思います。

私の一番の思い出は
みなさんとともに過ごした授業の時間です。
私は授業が楽しみでした。
私は常々ノート作りの大切さを訴えてきました。
ノートは教師と生徒の共同作業です。
どちらか一方でも怠けるといいノートは作れません。
私は、一言一言真心を込めて話をし、
文字の1つ1つ、図の1つ1つを
真心を込めて黒板に書きました。
生徒のみなさんは、
そんな私の思いにしっかり応えてくれました。

私はノート検査が楽しみでした。
いずれ私が見る日のことを考えて、
多くの生徒さんが
「先生、あのね、これがね・・」って
私への呼び掛けを書いてくれていました。
私にはそれが何より嬉しかったです。

1年生のみなさん、
いよいよ総合学習のクライマックスである
校外学習を目前にして、
それを見届けられないのが残念でたまりません。
冊子ができあがったらぜひ見させていただきます。
最後までしっかり頑張ってくださいね。

2年生のみなさん、
授業を途中で放り出すという
無責任な形になってしまい、
本当に申し訳なく思っています。
今までの調子で最後まで頑張って下さいね。

3年生のみなさん、
みなさんの夢を叶えるお手伝いを
もっともっとしてあげたかった。
もう私にできることは
明日の土曜セミナーを残すだけになりました。

名残りは尽きませんが、
これで、太宰府高校と
生徒の皆さんにお別れを告げます。
「さようなら」

--------------------------------------------------
原稿を作っていたわけではありません。
私は、これまで
数多くの発表や挨拶をしてきましたが、
原稿を読み上げたことは一度もありません。
もとより、原稿を前もって作るといったこと自体
苦手でもあるからなのですが(笑)。

離任式の一週間前22日に
突然の内示を受けて以来、
夜寝る時にずっとずっと考え続けた
お別れの言葉だからこそ
今も鮮明に頭の中に残っているのです。

今日の式典の最後に校歌斉唱がありました。
私は11年7ヶ月間の
万感の思いを込めて
目を閉じ、歌わせていただきました。
歌詞もしっかりと
自分のものになっています。
一年生の担任をした年、
幾度クラスの生徒に
歌って聞かせたことでしょう。
歴代の音楽の先生が
生徒に校歌指導をされた際の
注意事項もきちんと頭に入っています。

校歌の作詞者は、
初代校長の久保田昌秀先生です。
今日、十周年の時以来
十年ぶりにお越しになり、
記念祝賀会の方で
元気に挨拶をされました。
ブラスバンドの演奏に合わせて
生徒たちが声高らかに
校歌を歌う姿を見て
涙が出てきたとおっしゃっていました。

式典の校長先生の式辞の中でも
校歌の内容に触れてありました。
太宰府高校の校訓は
「進取 親愛 至誠」
「世の役に立つ人間(ひと)たれ」
です。

久保田先生の作られた詞の中に
この校訓が見事に歌い込まれているのです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

福岡県立太宰府高等学校 校歌
 作詞 久保田昌秀 作曲 安永武一郎

一.紫けむる  筑紫野の
  梅の香薫る 歴史(ふみ)の里
  進取の気概 公然と
  世界にはばたく若人が
  集いて学ぶ わが母校
  宰高 宰高 太宰府高校

二.緑したたる 宮の森
  樹齢(とし)を重ねし 大樟の
  至誠の精神(こころ) 修めつつ
  新しき世の礎を
  励みて築く わが母校
  宰高 宰高 太宰府高校

三.清きせせらぎ 御笠川
  久遠の流れ  とうとうと
  親愛の情   胸に秘め
  世の役に立つ人間(ひと)たれと
  努めてやまぬ わが母校
  宰高 宰高 太宰府高校

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

私が教師に成り立ての頃
所属する教職員団体の先輩から教えられ、
以後ずっと心に抱き続けた言葉が
「勤務校は第二の母校」です。

私の実の母校は、
先日、2周年記念でもあった
第11回福岡地区教科「情報」授業研究会の
会場校修猷館高等学校です。

昭和60年に、私が教育実習で訪れた時
二百年記念行事が行われている
まさに、その真っ最中でした。
記念式典にも
参加させていただくことができましたし、
教育実習の期間中に実施された
二百年記念の文化祭にも
生徒と一緒に取り組みました。

確か修猷館は、名前が変わらず続いている
高等学校としては
日本最古ではなかったかと思います。
初代の修猷館館長は、竹田定良という方です。
以後第6代目までは
竹田家が代々館長を務めたと伺っています。
私の妻は、実は竹田定良さんの直系の子孫です。
妻のご両親は、私が参加した
二百年記念式典にも初代館長家の子孫として
招待されていたそうです。
このように、母校とも
不思議な縁でつながっている私です。

再び太宰府高校の話に戻りますと、
実は、太宰府高校が開校した
昭和61年4月という時期は、
私が大学を卒業し、
常勤講師として
城南高等学校の教壇に
教師として初めて立った時でもあったのです。
つまり、太宰府高校と教師としての私は、
まったく同じ二十年の歩みを
送ってきたということです。

城南高等学校に12月まで勤めた後、
1月から3月までは
これまたなつかしい筑前高等学校に勤務し、
4月に晴れて教諭として
嘉穂東高等学校に赴任し、
平成5年3月まで6年間勤務というのが、
太宰府に至るまでの私の経歴です。
すなわち、現在の嘉穂総合高等学校は、
私にとって通算5校目
新規採用後では3校目の学校ということになります。

私が生物の教師として
嘉穂東高等学校から転勤した時、
前任の生物の先生は、
修猷館時代の恩師だったのです。
定年退職された後釜が私でした。

今日、実に久しぶりに
その恩師ともお会いできました。
私が在学中、教官室に勉強を習いに行くと、
よく理科部会の仕事をなさってありました。
その先生は、当時理科部会の
特に生物科における中心的存在だったのです。
今、私が情報科部会の事務局長として
仕事をしている時に
思いがけずお会いできて、
幾多の困難にも立ち向かおうという
新たな勇気を頂けたように思っています。

修猷館・城南・筑前・嘉穂東
そして太宰府

それぞれに思いはありますが、
どこもまぎれもなく私の“母校”です。
ますますの発展を心から祈っています。

そして今、
嘉穂総合に迎えられて
早1年
“母校”と思わばこそ
どんなに忙しくても
学校の広告塔として
中学校に招かれたり、
こちらから訪ねたりして
どうか来て欲しいという思いを
生徒さんたちに伝えているのです。

修猷館の先輩でもある
太宰府高校の学校長が
本日の式辞の中で
これからわが国に求められるのは、
人と人
人と自然
人と万物
の間のオールマイティーな絆を作ることだと
述べられました。

一つひとつの出会いに感謝し、
つねに心をこめて
仕事に当たっていこうという
思いを新たにさせられた一日でした。

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情報の収集・整理の怖さ

明日は、私が11年7ヶ月の長きにわたって勤務した
前任校 福岡県立太宰府高等学校の
二十周年記念式典が行われる日です。

在職時、もっとも仲がよく、
私が後継者と見込んで
一緒に情報部の仕事をやってもらった先生から、
式典が明日だということは聞いていました。
しかしながら、出席することは
半ばあきらめていました。
特に予定が入っているわけではありません。
他ならぬ愛する前任校の記念すべき日です。
参加したい気持ちは山々です。
しかし、あきらめざるを得ない理由が、
そこにはあったのです。

6月と9月にその布石がありました。
文化祭と体育祭です。
通常、旧職員に対しては
来賓としての招待状が届きます。
その葉書を校門のところで見せることによって、
来賓用の駐車場に案内するしくみになっているのです。
永年勤めました関係で、
駐車場の仕事に携わったことも
もちろんありますから、
事情はよくわかっています。

しかし、私にはいずれの招待状も届きませんでした。
10月15日付のブログ「伝統の継承」で
書きましたように、
体育祭の人文字には特別な愛着がありましたから、
参加したかったのです。

先ほど布石が6月と9月に、
と書きましたが、
さらにさかのぼると
本当の始まりは4月だったのかもしれません。
呼ばれるかな?と期待していた
学校全体の歓送迎会に声がかからなかったのです。
幸い、基礎教科である
理科の歓送迎会には呼んでいただくことができ、
なつかしい面々としばし時を忘れて飲み交わし、
語り合うことができました。

6月の文化祭の招待状が来ない段階で、
私は“それ”を疑い始めました。
“それ”とは?
そうです。
11月1日付という年度途中の半端な時期に
異動した私は、
旧職員リストから漏れているのでは?
という疑念です。

そんな矢先、8月の盆前に行われる
恒例の同窓会総会の招待状が届きました。
公式ウェブ同窓会コーナーの
情報を更新する必要性を、
余計なこととは思いながらも
新しく同窓会担当になられた方にお教えしたり、
前出の後継者と見込んだ仲間の先生に、
更新の方法をアドバイスしたり、
さらには依頼を受けて、
二十周年記念総会の
タイトルロゴを作成してメールで送ったりしました。

そんなことができたのも
きちんと招待を受けていたからでもあったのです。

ははぁ。
どうやら同窓会のリストには載っているらしいので、
学校のメインのリストの方だけ
漏れているのかな?と思いました。

9月の体育祭の日程については、
同窓会総会に向かう際、
バスの中でご一緒した
前任校の校長先生に伺っていました。
しかしながら、
招待状はやはり届きませんでした。
私の疑念が、とうとう確信に変わったことは
言うまでもありません。

私は迷いました。
リストに入っていないことを知らせるべきだろうか?
しかし、
そうすると担当した方に
ものすごく恥をかかせることになる。
できれば穏便に済ませたい。
自分さえ我慢すれば済むのなら、
このままでよしとするべきか。

こんな風に考え、
記念式典の出席も
あきらめていたというわけなのです。

チャンスはふいに訪れました。
ちょうど1週間前の金曜日に、
精魂傾けてやり遂げた
「福岡県高等学校教科等研究会情報科研究部会」の
設立総会・研修会終了後のことです。

総会・研修会に参加された
前任校の先生と話をした際、
目前に迫った記念式典の話題になり、
「先生も当然参加するでしょう?」と
尋ねられたのです。
多分傍目から見ると悲しそうにだと思いますが、
私は、「招待されていませんので‥」と
答えたのです。
さすがに、ここで嘘をついてまで、
我慢を続けるということはできませんでした。
間違ったことを言った方が、
後あとトラブルの種になるかもしれない
とも考えたのです。

相手の先生は、
「そんなはずはないでしょう」と軽くあしらい、
「もう一回郵便物を確認した方がいいですよ」
とおっしゃいました。
至極当然の反応だと思います。
招待リストに漏れなどあるはずがないと、
おそらく前任校の先生方は
みな思ってあったはずですから。

今週に入って、今年度庶務の仕事に就かれた
長年一緒に仕事をしてきた先生が
すごく恐縮しきった声で
電話を掛けてこられました。
「まさか」と思ったが、
念のためにと調べてみたら、
やっぱり漏れていたとのことでした。
「年度途中だったので‥」
ともおっしゃっていました。

すでに、記念式典の要項を
FAXで届けても下さっており、
祝賀会の方も席を確保しているので、
是が非でも出席して欲しいとのことでした。
私が、喜んで「はい」と答えたことは
言うまでもありません。

今回の件で、
情報の収集や整理を誤ると、
人の心に深く傷をつけかねない
ということを改めて教えられました。

私の場合、他校の行事に参加できない
というぐらいで済みましたので、
致命的なダメージを受けた
というわけではないのですが、
相手が児童・生徒といった場合ですと、
自己の存在をないがしろにされた場合、
極端なケースでは、
自ら命を絶つなどといったことも
あり得るかもしれません。

情報教育に携わり、
かつその普及と発展に関与するものとして、
情報の収集・整理を慎重な上にも慎重を期して、
誤りなく行うことは、常に心すべきだと思います。

「情報」は、生き方の勉強だと
口癖のように繰り返す私ですが、
その言葉の重みを
より一層かみしめている今日この頃です。

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プレゼンテーションの原点

今日は、午後から
地元嘉飯山地区のある中学校の進学説明会に招かれ、
出向いていきました。
4月以降、中学校の説明会には、
これまでかれこれ5,6校は行ったでしょうか。
会場は、体育館や図書館などまちまちでした。
時間はたいてい15分から20分の割り当てですが、
ちゃんとプロジェクタとスクリーンの用意がしてあって
ノートパソコンだけ持ち込めば
すぐにプレゼンテーションができる設備を
整えてくれています。
今日の学校も同様にプレゼンの準備が
してあるものと思いこんで、学校に向かいました。

資料としては、
中学生進路相談事業用に作ったプリント1枚と
他校の生徒さんから寄せられた
質問に丁寧に答えたQ&A集2枚、
それに本校ITシステム科と
九州工業大学情報工学部との
連携事業を報じた地方紙の記事1枚の
計4枚を生徒・保護者・教師の
人数分用意していました。

控え室に案内されて、話をした際に
当然「YES」という答が返ってくることを期待して
「プロジェクタとスクリーンは用意してありますか?」と気軽に尋ねました。
すると、予想とは裏腹に「ありません」との返答でした。
お話から察するに、これまでプロジェクタを
使われたこと自体あまりない様子で
「さて、どこにしまってありますかね」と
おっしゃる始末です。

中学校に招かれた際、あるいは
学校に体験入学で見えた際、
いずれもPowerPointを用いた
プレゼンテーションの形で
説明してきた私は、一瞬とまどいましたが、
こうなったら、
日頃トレーニングしている成果を発揮するまでと
開き直りました。

10月8日に自分の出演したラジオ番組が
放送されて以来、
車の運転中、繰り返し繰り返し
自分の話した内容を聴いて
うまく表現できている箇所や
こうすればもっとうまくいく箇所
微妙に見え隠れする言葉のくせ等を
自らチェックしてきました。

何かの技術を高めるのに
“繰り返し”というのは
すごく重要だと思います。
聴いていくうちに
相手方のアナウンサーが
私に応対している時と
ほんの一言だけ、曲の紹介をされる時と
微妙に発声が違うことに気づきました。
気さくな雰囲気の発声と
仕事に徹した発声といえばいいでしょうか。
その切り替えが瞬時になされているのです。
さすがは、プロだなあと感心してしまいます。

今日、説明会では実に久しぶりに
プリントを元に
言葉と身振り手振りだけの勝負に挑んだわけですが、
果たして、結果は○でした。

導入で、農業高校の伝統をくみ、
たくさんの動物が校内に飼われている話をし、
実は、世界で一番速く走る鳥がいるのです。
この卵、見たことありますか?
と言いながら、おもむろに用意しておいた
ダチョウの卵を袋から取り出して見せました。

私が、昨年11月に赴任してすぐに見た
ダチョウの卵を欲しくて仕方がなかった話や
6月に生まれた卵を首尾良く買うことができて
苦労してドリルで穴を開け、
中身を食べた話をすると
会場は一気に笑いに包まれ大いに盛り上がりました。

聴いている生徒さんや保護者の方が
私の話にどんどん引き込まれる様子が
手に取るようにわかり、
プリントの内容に入ってからも
さらに気分が乗って、
実にスムーズに説明をしていくことができました。

機会ある度に授業技術を磨くことの重要性を説き、
常に自分自身の技術を磨くように心がけている私です。
以前も紹介したかと思いますが、
中学生の時に初めて目にして以来
座右の銘にしてきた
ギリシアの哲学者エピクテトスの言葉
「困難は、人の真価を証明する機会である」を
実地に体験できた進学説明会でした。

やはり、プレゼンテーションや
コミュニケーションの基本は
“語り”であることを再確認できました。
そういう意味でも音声だけで勝負する
ラジオ番組に出演する機会を得たことは
貴重な体験だったと思います。

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情報教育に求められるもの

今日から3日間、
インターンシップで生徒は
おのおの職場体験等に出向き、
授業がありません。

私は、午前中から午後にかけて
行政の重要な仕事に就いてある方お二方と
中学校技術・家庭研究会の会長を務めてある
校長先生にご挨拶をしに
出向きました。

三者三様情報教育に求められるものを
語ってくださいました。

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「情報と表現」授業報告

「情報と表現」の授業で実施した
イメージスキャナで使われる技術の単元の
授業実践報告をします。

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「情報産業と社会」授業報告

「情報産業と社会」の授業で実施した
高度情報通信社会とモラルの単元の
授業実践報告をします。

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1つ原稿は送りましたが‥

明日締め切りの原稿は
無事完成し、依頼先へ送ることができました。
12月には、全国の高等学校で
教科「情報」の授業を担当される先生方の
目にとまることでしょう。
果たして、専門教科「情報」の取り組み内容として
全国に発信するにふさわしい内容にまで
高められたかどうか、あまり自信はありませんが、
Web上にも置かれるようですので、
近々このブログのリンクコーナーでも
紹介できると思います。
高等学校現場以外の方は、
どうぞそちらでご覧下さればと思います。

一難去って、また一難でして
今度は、11月5日に実施されます
九州大学・福岡県情報科研究部会の共催である
平成17年度 情報処理教育研究集会特別セッション
「初等・中等教育における情報教育と高等教育への接続」の
資料集に載せる論文を執筆しなければなりません。

座学を中心に据えた教科「情報」と銘打ちましたので、
私の「情報」の座学授業を高く支持してくれた
生徒さんのメッセージを多数掲載するべく
倉庫の中から、引っ張り出してこなくてはなりません。
こちらの論文も何とか数日のうちに仕上げて、
提出したいと思っています。

次から次へと仕事に追われるのは
きつくはありますが、
反面ものすごく充実感があります。
つねに前向きに自己の可能性に挑戦する
研ぎ澄まされた頭脳を持ちたいと願っています。

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原稿執筆中です

「福岡県高等学校教科等研究会情報科研究部
会」の設立総会・研修会準備で連日徹夜続き
でしたので、さすがに今日は一日ほとんど
寝ていました。
現在、専門教科「情報」の実践内容の寄稿を
依頼された分の原稿執筆中です。この仕事を
終えたら、たまっている分のブログ書きを
しようと思っています。

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福岡県高等学校教科等研究会情報科研究部会設立!

本日無事に「福岡県高等学校教科等研究会情報科研究部
会」が設立されました。また、11月5日の九州大学主
催「平成17年度情報処理研究集会特別セッション 初等
・中等教育における情報教育と高等教育への接続」を部
会として共催する議案も可決されました。

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今だ職場で仕事中です

福岡県高等学校教科等研究会情報科研究部会の設立総会・研修会が
いよいよ明日に迫りました。
し残した準備作業がたくさんあり、
現在、まだ学校で作業中です。
昨日分と本日分は、
授業報告の形で休みを利用して書きます。
ご容赦下さい。

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スキャナのしくみと利用方法

今日は、本来時間割上は
「情報と表現」のみの日ですが、
明日20日、明後日21日が
出張になる関係で授業変更があり、
「情報と表現」
「情報C」
「情報産業と社会」
の3科目そろい踏みとなりました。

「情報C」は昨日に続いて
プレゼンテーションの発表が行われました。
印象に残ったのは、
自分を紹介する内容の一部として
好きな科目に「情報」を挙げている生徒がいたことです。
普通科情報総合コースは、
2年次からオフィス・ファッションデザイン・アートの
3つの系に分かれます。

アートの分野に進みたくて、
普通科情報総合コースに入学した
という生徒さんがかなりいるようで、
将来の夢にデザイナーを挙げているケースもありました。

専門情報2科目のうち、
今日は「情報と表現」
明日は「情報と産業と社会」というように
分けて内容を紹介したいと思います。

「情報と表現」は、先週に引き続き、
画像の取り込みと編集の単元を実施しました。
内容的には、
スキャナの使い方が中心でした。

内容的には、前回と同じですが、
講義・板書計画です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2.イメージスキャナによる画像の取り込み
        例題2 イメージスキャナによる画像の取り込み
            バザーの広告用に手書きのイラストを
        イメージスキャナで取り込んでみよう
       (a)Step.1読み取り前の調整
              イメージスキャナをコンピュータに接続し、
        原稿台に、原稿を置く
            (①)読み取りモード
                カラー
                 フルカラー
                 256色
                白黒

            (②)解像度
                光学解像度…原稿を読み取るレンズの性能
               
                補間解像度…データをソフトウェアによって、
                      みかけ上の鮮明度を上がる処理を
              行った後の解像度
                      数字が大きいほど精細になる。
            (③)明るさ
                イメージスキャナ内部の蛍光灯を光源
                        ↓
                紙の絵とディスプレイ上の絵では明るさが異なる
                        ↓
                      調節が必要
            (④)読み取る範囲
                仮読み取り(プレビュー)…画像イメージが表示
                                 ↓
                               範囲を指定
                                 ↓
                               実際にスキャン
          (b)Step.2読み取り
             読み取り用ソフトウェアを操作し、イラストを読み取り

    3.やってみよう
       1 身近にある写真や自分が描いたイラストを、
         モードや解像度をかえてイメージスキャナで読み取り、
         画質とファイルサイズの違いを比較してみよう

    4.イメージスキャナで使われる技術
          (a)TWAIN
             TWAIN
      (トゥエイン:Technology Without Any Interested Name)
              → コンピュータに画像を取り込むための規格
                対応したソフトウェアを組み込んでおくと、
                通常のグラフィックソフトから
                   イメージスキャナを動作できる。
                
             OCR(Optical Character Reader)ソフトウェア
               =文字認識
               … 読み取った画像から文字だけを判別し、
                     コンピュータ上の文字データに変換
          (b)シートフィーダ
             何枚もの原稿を連続的に取り込む際用いる拡張装置
              … 原稿を自動送りして次ぐ次に読み取ることが可能
          (c)カラーマッチング
             ディスプレイ RGB
             プリンタ   CMY
            
             例)イメージスキャナで取り込んだ画像の印刷
               原画(CMY)→ディスプレイ(RGB)→印刷(CMY)
                 … 色味を一致させることが困難
                 原画の色味と出力結果の色味が異なる場合
              → 機器間野色合わせ作業(カラーマッチング)が必要
                 ・ディスプレイの色味を読み取る装置
                 ・調節を行うソフトウェア
                       (ICM:Image Color Matching)
                  (ColorSync)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
まず、前時の復習として
スキャナは、アナログ素材を
ディジタル化するのに適した周辺機器であり、
写真の場合は、ネガフィルムから
フィルムスキャナを使って
ディジタル化する方法もあることを押さえました。

本時の内容としては、
主にスキャナのしくみと動作手順を
中心に置きました。
しくみとしては、コピー機と原理は同じで
小さな蛍光管が内部にあり、
その光がイラストや写真の表面に当たった際の
様々な情報をもとにし、
ディジタル化して再現するという説明をしました。

次に動作手順を説明するに当たって、
スキャナで使うソフトウェアには
大きく2種類あるが、
何と何かわかるか?と尋ねてみました。
あまり反応がなく、
生徒がスキャナの操作に
あまり慣れてはいないことが実感できました。

2種類とは、
(1)スキャナ付属のソフト
(2)一般的なグラフィックソフトやOCRソフト
のことです。
特に(2)が可能なのは、世界共通規格である
TWAINに基づいて作られているからであることを説明しました。
TWAINの正式名称は、
がTechnology Without Any Interested Nameだそうですが、
直訳してもあまり意味がよくわかりませんね。
“何ら興味をひく名称を必要としない技術”でしょうか?
言わんとするところは、わからないでもないですけどね(笑)。
生徒には、トゥエインという呼び名だけ覚えればよいと
話しました。

操作の第1段階は
まず、色をどうするかを決めることです。
用途に合わせて
フルカラー・256色カラー・グレースケール・モノクロ
の4つから1つを選ぶことになるという話をしました。
生徒にグレースケールとは
どういう色か知っているかを尋ねると
ほとんど反応が返ってきませんでした。
そこで、いわゆる白黒写真がそうだと説明し、
白黒写真は、実は微妙にカラーを使わないと
表現できないのだと補足しました。

第2段階は、プレビューです。
プレは、プレ縄文時代等の言い方があるように
「前」という意味であることを話しました。
続いて、生徒に各自電子辞書でviewの意味を調べさせ、
一人に発表させました。
生徒は、viewに動詞と名詞があることに
自分で気づいたらしく、「観る」という意味と
「景色」という意味を挙げていました。
ここまでくれば、くどくど説明せずとも
プレビューの意味を察した様子でした。

第3段階は、範囲指定です。
フルカラーの写真等を取り込むと
時間がかかる上にファイルサイズも巨大化するので、
必要なところだけをスキャンした方が
効率的であることを具体例をもとに理解させ、
プレビューした後の範囲指定の方法を板書し、
意義を説明しました。

第4段階は、実際のスキャンです。
後は、出来上がった画像を
いかに処理するかという話になり、
本時では詳しく取り扱わないことを話しました。

応用技術として、OCRの説明を
私が実際に教科書の文章を文字認識して
考査問題を作成している例を挙げながら説明しました。

最後に、
スキャナの性能を示す解像度には、
原稿を読み取るレンズの性能である光学解像度と、
データをソフトウェアによって、
みかけ上の鮮明度を上げる処理を行った後の解像度である
補間解像度があることを説明し、
光学解像度を上げることについては、すでに限界が来ているので、
各社補間解像度を上げることで競争しているという話をしました。

また、蛍光灯を光源としているために、
実際の明るさと画像の明るさに差が生じる点も
ソフトウェア上で調節が必要であるという点についても簡単に触れました。

本時は、短縮等もなく50分めいっぱい使えましたので、
当初予定した部分を漏らすことなくやれて良かったと思います。
生徒も近々、文化祭に向けての取り組みで
スキャナを使用する予定があるだけに
真剣に授業に臨んでくれていたようでした。

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プレゼンテーションの技術

今日は、朝一番で
体育祭準備等で汚れが目立つ校舎まわりの掃除があり、
その分1,2限は45分短縮で実施されました。
私は、その間教育情報化関係の調査報告を
11時のメール便で出すために、
あちこちデータをかき集めに走って
何とか間に合わすことができました。

2校分の先生方の持ち授業数や、
教室および時間割を必要としますので、
本当に大変でした。
こういう場合、
サーバ上のファイルを開いて探したりするよりも、
現地に出向いて直接取材するのが一番ですね。
何だか刑事さんにでもなったような心境です(笑)。

3限目は、ティームティーチングで
補助者として入っている
普通科情報総合コースの「情報C」の授業でした。
数時間がかりで創り上げた
プレゼンテーションのファイルをもとに
いよいよ発表会が行われるのです。

場所は、いつも実習に使っている
パソコン教室ではなく、
視聴覚教室を借りてありました。
九州工業大学情報工学部の学生さんによる
ワークショップの際、
パソコン教室で実施して
いろいろと問題点が生じていたので、
今後プレゼンテーションが必要な授業の場合、
極力視聴覚教室を借りようと
ペアを組んでいる先生と話し合っていたのです。

主として授業に当たっておられる先生の考えで
プレゼンテーション作成に当たり、
アニメーションの利用を
条件として挙げてあった事もあり、
生徒たちは、ほとんど全員、
思い思いにアニメーションを取り入れた
割合はでなプレゼンテーション画面を
表示し、説明を加えていました。

生徒に自己評価と相互評価をさせながら、
私も同じ項目で評価をしていきました。
項目としては、今手元にはないのですが、
「文字・画像の見やすさ」
「アニメーション」
「内容のわかりやすさ」
「発表態度」
といったものだったように記憶しています。

私が前任校の「情報A」の授業で
用いてきた評価表は、
「製作目的 & 内容」
「レイアウト(画面の見やすさ)」
「プレゼンのつながり(ストーリー性)」
「発表態度(話し方,喋る速さ,等)」
です。

共通点もありますが、大きな違いとして
私の方は、「つながり(ストーリー性)」を
重視しているという点があります。

生徒の授業ノートの写しが手元にあれば
もっときちんとした内容が載せられるのですが、
プレゼンテーションの授業を座学で実施する際、
次の内容を板書して
ゆっくりと説明していくスタイルを取っています。

   [制作段階]

(1)テーマの決定
(2)内容の構成(アウトライン)
(3)素材の収集・分析
(4)素材の組み合わせ
(5)内容の再構成

   [練習段階]

(1)発表ノート作成
(2)リハーサル
(3)発表ノート見直し
(4)発表内容の精選および記憶
(5)再リハーサル

   [発表段階]

(1)発声の方法(腹式呼吸)
(2)身振り・手振り
(3)目線の配り方
(4)効果音の利用
(5)小道具(ポインタ)の利用

およそ、これぐらいの項目を立てていたと思います。
授業の際、特に留意していた点は、

まず[制作段階]においては、
アウトラインを先に作ってから
素材集めをし、
少しずつ肉付けしていくようにさせたことです。
いきなり一枚ずつ
凝った内容で作り始めていくと
どれだけ時間があってもきりがないからです。

前任校では、授業で
プレゼンテーション制作の期間に入ったら
昼休みと放課後に
パソコン室を利用して課題の続きをすることを
認めていました。
そうすると、中身に凝る生徒と
そうでない生徒の差がはっきり出ます。
2週間ぐらい毎日残って作業し、
質・量ともにすごい内容のものを
作り上げる生徒がいる反面、
授業の実習時間の中で
ちょこちょこっと作業して
画面1枚だけの作品で終わる生徒もいるのです。

また、字の大きさについては、
実際に私自身が作った作品を見せながら、
これ以上、時が小さくなると
一番後ろの席の人が見づらくなる。
読めない画面は、いらだちを与えてしまうという点で
もっとも評価が低くなるという話をしました。
そして、くれぐれも小さい字で埋め尽くしたような
画面作りをしないようにと戒めました。

次に[練習段階]においては、
簡潔なノート作りを心がけるように
話をしました。
自分が思っている以上に
言葉で説明をするというのは
時間を要するものだということを
リハーサルを通して
感じ取って欲しいという願いをもっていました。

最後に[発表段階]においては、
スクリーンに映る画面は
補助的な情報であって
主体は、あくまで発表者の
声、身振り・手振り、目線、
そして小道具の利用法の方であることを
十分理解させたいと考えていました。

本当に極端な場合、
パワーポイントで作った画面は1枚だけでも
あるいは、全くなくてもいいわけです。
以前『教科「情報」設立の背景と「情報」の課題』の
中で言及しましたように、
「情報」が産業界の要請による
職業科目である以上、
プレゼンテーションを
コンピュータのソフトウェアで
実施できるようになることは
必要不可欠なリテラシーといっていいと思います。
しかしながら、
コンピュータのソフトウェアに頼り切った
プレゼンテーションは、
本末転倒だとも思います。

人と人、特にここでは1対多の
コミュニケーションにおける
基本的な技術として
声、身振り・手振り、目線、
そして小道具の利用こそが
より重要なのです。

基本的な技術習得に努め、
リハーサルを繰り返すことによって
プレゼンテーションに
ストーリー性や臨場感といったものが生まれ、
見る人の心を動かす力になるのではないでしょうか。

私は、十年ほど前に
エイズ教育の先駆的実践を買われ、
数多く講演に招かれ、
大勢の人の前で話をする機会を与えていただきました。

なかでも印象に残っているのが
大牟田市の文化会館大ホールを会場に実施された講演です。
職員研修会等の場合、たいていは
自分の講演、すなわち研修そのもの
というケースがよくありましたが、
大牟田市の場合、
数百人単位の教師・保護者の方々が
私の講演を聴くためだけに集まってくださったのです。
時間も1時間半たっぷり与えられていました。

それまではたいてい、
長くても1時間という講演が多かったので、
果たして1時間半もの間、
聴いている方を退屈させることなく
話ができるだろうかと
ものすごく不安でした。
なおかつ、おっちょこちょいな私は
事前に十分練り上げて作っておいた
メモを当日家に忘れてきてしまったのです。

こうなれば、開き直って
思いを伝えることに専念しようとしたことが
結果、吉と出ました。
公開授業の後、ある一人の生徒の
保護者の方からいただいた手紙の内容も
頭に残っている分の文言で
何とかカバーできました。

講演終了後、参加者のみなさんが
書かれたアンケートの束が
主催者から私の元に届けられました。
目を通すうちに
思わず熱いものがこみ上げてくるような
そんな、ありがたいメッセージの数々が
そこには書かれていました。

この講演で、私は極めて重要な二つのことを学びました。

(1)いざ話をしてみて、忘れるものは
   言う必要がないものだ。
   本当に言うべきことは、きちんと頭に入っている。

(2)講演をするに当たって、壇上から会場いっぱい
   集まってくださった方々のお顔を見ながら、
   この方々に話を聴いていただくのは、
   おそらく今日が最初で最後だろう。
   話の中身は忘れてしまわれても、
   私が伝えたい思いは、残るようにしたい。
   そうだ。日頃生徒に対してやっている授業も
   同じ気持ちでしたらどうだろう。
   この子たちに話を聴いてもらえるのは、
   最初で最後だと。
   自分自身さえ、その気持ちを持ち続ければ
   きっといつかは生徒にも伝わるのではないか。

(1)に関しては、生徒に面接指導をする際、
必ず言います。
生徒はその言葉に安心するようです。
生物学的に考えても、
どうやらこの考え方は正しいようです。
私たちの大脳は、
必要なことこそ残す働きがあるのです。

(2)に関して、この考えで毎時間授業をし始めてから
生徒との関係が劇的に変化しました。
端的に書きますと、
授業に対して、生徒の絶大な支持が
得られるようになったということです。
「生物」のみならず「情報」でもそうだったことが
昨年、突然の異動で学校を去ることになった際、
生徒たちから寄せられたメッセージの数々によって
わかりました。
本当にありがたかったですし、また大きな力になりました。

よく言われることですが、
私たちの授業もまた、
一つの立派なプレゼンテーションです。
基本的な技術そのものは共通なのです。

通る良い声で、メリハリをつけて話をし、
板書もしくはコンピュータの画面を見やすく簡潔にまとめ、
適度に身振り・手振りを交えて表現力を高め、
上手に目線を配って、コミュニケーションをとり、
小道具としてのポインタでアクセントを付ける。

教師歴20年にもなりますと、
のべ授業回数がざっと1万回ぐらいにはなるでしょうか?
教師に成り立ての若い先生が、
あるいは、教育実習生の人が
毎時間の授業で、これだけの技術を身につけたら
大きな力になるでしょう。
高い技術を身につけた教師が増えることこそ
学校を、教育を、荒廃から救う道だと思います。

生徒の初々しいプレゼンテーションを見ながら
もっともっと自身の技術を高めたいという
意欲をかき立てられた私でした。

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情報教育・情報処理教育・メディア教育

今日は、体育祭の代休でした。
午後から、福岡市内のある大学を
訪問させていただき、
いろいろと教えを請いました。

併せて、来月4,5日に
九州大学で開催される
情報処理教育研究集会の
昨年度名古屋大学の分の論文集を
拝見させていただきながら様子を伺いました。
論文集は、厚さが7,8cmはあろうかという
すごいボリュームで、一目見ただけで
内容的にも極めて充実しているという
印象を受けました。

私も今回発表することになっている
特別セッション関係の論文は、
冊子の一番前に載っていました。
量的にはJADIE(日本情報教育開発協議会)の
全国大会の論文集に寄稿した分と同じく
4ページ書かなくてはいけないことが
わかったというだけでも大きな収穫でした。

ところで、今回九州大学で行われるのは、
「情報処理教育」の大会です。
6月に行われたJADIEは、
先ほども書きましたように
「情報教育」開発協議会です。
ほかにも関連した教育内容として
「メディア教育」というものもあります。

私は、平成15年度に
教科「情報」が始まって以来
何の疑問を抱くこともなく
高校現場で教科「情報」に関わり
仲間と情報交換を行ったり、
自分で教材研究をして、
授業を実施したりしてきたように思います。

その頃は、まったく見知らぬ世界であった
大学での研究内容や高等学校の商業科で
行われてきた教育内容等を
この半年ぐらいで、随分と見聞きし、
だんだん自分の中で
「情報教育」
「情報処理教育」
「メディア教育」
といった「情報」に関わる
種々の教育内容の区別がつかなくなってくるといった
少々大げさですが、一種のカオス状態に
陥りつつあるのを感じます。

例によって、Jammingを使って
調べてみましたが、どれも出てきません。
すなわち、
世界大百科事典、日本大百科全書、広辞苑といった
そうそうたる顔ぶれの事典・辞書が
いずれの教育内容も定義していないということなのです。

それなら、Encartaは?と思って
こちらも調べてみましたが、
関連事項として大学の教育内容等は
出てくるのですが
肝心の定義そのものはやはり載っていません。

実に不思議な感じがします。
私たち、教育現場の人間は
定義すらも曖昧な
「情報教育」「情報処理教育」「メディア教育」
といった教育に携わっていることになるのでしょうか。

「情報教育」に関しては
○情報活用能力
○情報の科学的理解
○情報社会に参画する態度
という例の3つの目標がありますから、
これを達成する教育であると定義できなくもないですが、
それでは、残りの2つの教育に
これらの教育目標は必要ないのか?と考えますと
決してそうではないと思ったりもします。

歴史的な流れからいきますと、
「情報処理教育」は商業教育の流れ
「メディア教育」は視聴覚教育の流れ
ということになるのでしょう。
非常におおざっぱなとらえ方をすると
 「情報教育」
=「情報処理教育」+「メディア教育」
となるのでしょうか?

その他にも
「教育工学」という分野があったりもして
調べれば調べるほど
分類そのものが意味をなさなくなるようにも
感じています。

今、私たち教育に携わる者に求められるのは
小異を捨て、大同して
高度情報通信社会の中で
たくましくかつ正しく生き抜く
児童・生徒を育成することでしょう。
そういった意味で、
11月5日(土)に
九州大学工学部防音教室103を会場に
15:10より行われます
平成17年度情報処理教育研究集会
特別セッション2
「初等中等教育における情報教育と高等教育への接続」は、
大きな意味をもつイベントになりそうですね。

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情報発信の怖さと“真価”の証明

すでにご存じの方も多いと思いますが、
本日付でウェブページのsanspo.comが
歴史的な大誤報をしてしまいました。
------------------------
プレーオフでは
第1ステージを戦わなかったソフトバンクが
まさかの3連敗で、リーグVをおとした(後略)
-------------------------
という記事を載せてしまったのです。
ようやく夕方になって
記事を消したらしいですが、
後の祭りというものです。
しっかりその事実は
たくさんのプロ野球ファンの手によって
記録されました。
おそらく、今後
他社のマスメディアにも糾弾されることでしょう。

ウェブに発信することは、
プロバイダと契約して
ホームページ作成ソフトを使えば
簡単にできます。
自分のホームページをもっている
小学生もなかりの数に上るそうですね。

私自身も
学校の公式ウェブ、研究会のウェブ
そしてこのブログと
インターネット上での発信に
大きく関わっています。

「真に教ふべくことありて‥」で
書きましたように
情報発信をする上では、
自分の書く内容に対して
その正しさと、意義の両面に対して
きちんと責任をもって行うことが
極めて重要であることを
改めて教えられるエピソードだと思います。

ここからは、少し私的な話になりますが、
ご容赦下さい。

今年度は、多忙を極めて
試合中継をラジオで聞くことすら
まれになりましたが、
私は生粋の野球ファンです。
幼少期から中・高校生にかけては
西鉄→太平洋→クラウンの熱烈なファンでした。

八百長事件があって
弱体化してしまった
西鉄ライオンズの時代に
親戚と一緒に平和台球場に
観戦しに行った幼い私に
ライオンズの選手が
ボールや折れたバットなどを
プレゼントしてくれたのです。

バットのあまりの大きさと重さに
びっくりし、
これを自在に振り回す
プロ野球の選手って
何て力が強いんだろうと思った記憶があります。
ファンに夢を与えてくれる
プロ野球ってすごいなと感じていました。

高校生の頃は、
弱く誰からもほとんど相手にされず
ファンも見放してしまった感があった
当時クラウンライター・ライオンズ
という名前に変わっていたチームを
必死で応援していました。

高校時代、水泳の練習が終わって
夕方暗くなってから
自転車で平和台球場にかけつけたものです。
たいていは、6,7回ぐらいまで
試合が進んでいることもあり、
外野席なら無料で入れました。
ガラガラの外野スタンドで
声をからして応援していた私でした。
当時の私の夢は、
将来自分が社会人になったら
年間指定席を購入して
ライオンズの試合を観戦することでした。

あれは忘れもしない
昭和54年、私が高校3年生の秋でした。
ライオンズが西武鉄道グループに身売りされ
本拠地を所沢に移転するという
衝撃的なニュースが流れました。
テレビの画面を前に
確かに私の目は画像を見、
耳は音声を聞いているのですが、
現実のこととは到底思えませんでした。

昭和54年は、エース東尾 修投手の
大車輪の活躍で、
このまま優勝できるのではないか
と信じたぐらい快進撃を続けた年でもあったのです。
確か、夏の終わりぐらいまでは
1位をキープしていたのではなかったでしょうか。
勝負所の9月、10月に
選手層の薄さをもろに露呈し、
残念ながら力尽きてしまいました。

しかしながら、ファンにとって
来年こそという夢を与えてくれた
シーズンでもあったのです。
当時の監督こそ
後に西武・ダイエーの黄金期を築く
根本陸夫さんその人でした。

身売りを現実のこととして受け止め、
愛してやまないライオンズとの
別れが目の前に迫っていることを
知った私は、
1週間ぐらい泣き暮らしました。
涙が涸れるのではと思うぐらい
泣きました。
それほど、ライオンズへの思いは深かったのです。

福岡から球団が去って10年、
その間、常勝チームとなり、
幾度も日本一に輝いたライオンズではありましたが、
強くなればなるほど、
失ったものの大きさを改めて知るばかりで
余計空しさが募りました。

稲尾さんの努力でロッテが‥という噂は
ありましたが、
まさに電撃的に南海ホークスが
ダイエーに身売りし、福岡を本拠地にするという
ニュースが報じられたのは、
昭和63年のことでした。

待ちに待った福岡の球団
しかし、当時いったんは
プロ野球から関心が薄れていた私にとって
西武ならまだしも南海の選手というのは
全くに近く知りませんでした。
地元に来たからといって
見知らぬ選手たちを
急に応援する気持ちにもなれないと言う私に
父は、「我が家は今日からダイエーば応援するとぞ」と
宣言しました。
その言葉に私も、
まずは選手の名前を一人ずつおぼえて
応援しようという気持ちになりました。
以来、16年一貫してホークスファンです。

福岡ドームが出来て
幾度となく通いました。
今ならよくある話でしょうが、
当時まだ弱かった時代であったにもかかわらず
私がドームに見に行った日は
幾年か越しで
何と7連勝を達成するという
自分しか知らない記録もできました。
今でもこの数字をおぼえているということは
おそらく8試合目で初めて
負けを見たということになるでしょうか。

あれは、忘れもしない
ダイエーホークス初優勝の年の
5月3日のことです。
私は、親戚筋からもらった
チケットをもって
福岡ドームに行きました。
バックネット裏での観戦です。
対戦相手は
当時まだイチロー、田口がともに
メンバーにいた頃の
オリックス・ブルーウェーブです。

先発ピッチャーは、
当時エースとなることを期待されていた
若田部投手でした。
素晴らしいピッチングを見せてくれました。
球筋を見て、
やはりこの人はドラフト会議で
10球団が競合したというだけあると
改めて思いました。
ストレートの力強さが大変印象的でした。

若田部が素晴らしいピッチングをし、
打線もつながって
9回表の時点で
確か7:2のスコアで
リードしていたのではないかと思います。

当時抑えは、移籍してきたばかりの
山田投手でした。
それまでの数試合、
安定した内容が光っていました。

あっさり1アウトを取り、
後2人になりました。
これまでいいピッチングをしながら
勝ち星に恵まれなかった若田部投手も
ようやく1勝目を手にすることができるなと
勝利を確信していました。
おそらく福岡ドームの中にいた
ホークスファンは全員
同じように思っていたでしょう。

しかし、悪夢は突然やってきました。
そこから、あれよあれよという間に
連打連打の荒らしが始まりました。

たまらず王監督が
山田投手から他のピッチャーに
替えましたが、
いったん相手にいった流れを
止めることはできませんでした。

おそらく、投手陣も
5点差1アウトになって
山田が投げているなら
今日はもらっただろう。
自分の出番はないなと思っていたのでしょう。
出るピッチャー、出るピッチャーみんな
普段の調子ではありませんでした。
つるべ打ちを食らいました。

結局、この回ホームランは1本もないのに
何と9点取られてしまったのです。
裏の攻撃で劣勢をはね返す力もなく
結局7:11のスコアで破れてしまったのです。
自分の目が信じられませんでした。
帰りバス、電車と
茫然自失になって
乗っていたことを思い出します。

私は思い知りました。
野球というスポーツは
絶対に試合終了の瞬間まで結果はわからない。
試合中なのに、勝ったと思ってしまった
まさにその時、大量点差があればあるほど、
逆に負けの足音が近づいてきているのだと。

ですから、今回のプレーオフ第3戦
おそらく誰もが敗退を確信していただろう
4点ビハインドの9回裏
私はけっしてあきらめていませんでした。

その時は、体育祭が終わり、残って一仕事をして
家に帰り着いてはいたのですが、
テレビは放送されていないものとあきらめて
ラジオを聴いていました。
アナウンサーが9回裏に入ってからの
ロッテベンチの浮かれた様子を
伝える声を耳にしながら
これはひょっとするとひょっとするかもしれないと
思い始めました。

結果、何が起こったかは
みなさんご存じの通りです。
もしかしたら
Sky PerfectTVでなら放映されているかもと思って
ウェブで調べてみると300チャンネルで
しっかりあっているではありませんか。
9回裏の怒濤の攻撃で、同点になるシーンと
次の10回表の馬原投手の
気合いの入った投球
そして、入団時から将来主力となることを
期待していた川崎選手のサヨナラタイムリーと
涙のヒーローインタービュー、
すべてこの目に焼き付けることが出来ました。

私が、生徒に贈る言葉として
よく用いるのが
ギリシアの哲学者エピクテトスの
「困難は人の真価を証明する機会である」
という言葉です。

昨年のプレーオフ
福岡市民にとって
実の子どもといってよいライオンズと
育ての子であるホークスとが
福岡ドームを舞台に
歴史に残る死闘を演じました。

ライオンズとホークス
両方を応援してきた
私のような人間にとって
特別な感慨を抱くプレーオフでした。
結果は、ポテンヒットで
一気に柴原選手が生還すれば
サヨナラ+優勝ということなったシーンでしたが、
3塁コーチが止め、
結果的に点が入らず、
ライオンズに点を奪われ涙を飲みました。

レギュラーシーズン130試合以上を戦って
2位に4.5ゲーム差を付けた結果の
プレーオフ敗戦です。
選手の今年に賭ける思いは
並大抵のものではなかったと思います。

果たして、今年もまたはかったように
2位に4.5ゲーム差を付け、
あわや3連敗でまたも敗退という
土壇場からの大逆転で
2勝2敗にしました。
五分のようですが、
実際は引き分けなら
レギュラー1位のホークスの優勝ですので、
若干優位に立っての明日の最終戦です。
きっとホークスの選手が
2年越しの思いを実らせ、
見事に“真価”を証明してくれると確信しています。

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伝統の継承

今日は、快晴とはいきませんでしたが、
幸い天気に恵まれて、
無事体育祭が出来ました。
風が爽やかで涼しい一日でした。

同じ施設を
嘉穂中央高校と
嘉穂総合高校が
共用している関係で、
体育祭も合同開催なのです。

体育祭における私の役割は、
放送係です。
嘉穂中央高校の先生から
機材のセッティングの方法等を
ぜひ引き継いで欲しいので、
一緒に作業をして覚えて欲しいと
頼まれていました。

アンプとスピーカーの設置方法や、
マイクの用意の仕方など、
一応頭に入れたつもりではありますが、
来年自分一人でやれと言われたら、
果たして今日のようにてきぱきとできるかどうか
自信がありません。

前任校では、
体育祭関係の仕事は、
準備段階が「人文字」のお世話、
当日が「ビデオ撮影」と、
ここ10年ぐらい同じ仕事ばかりをしてきました。

「人文字」に関しては、
私が制作したソフトウェアで
生徒たちが作業することもあり、
全4ブロックすべての指導を
一貫して行っていました。
生徒からの要望を受けて、
ソフトの方も毎年のように改訂を繰り返し、
より使いやすいものにしてきました。

今年もそのソフトを使って
「人文字」が作られました。
私が生み出した、
いわば子どものようなソフトが
作った人文字ですから、
どれもすべて“孫”みたいなものです。

前任校の太宰府高校は
近く20周年記念の式典が行われる
まだまだ新しい学校です。
一方で、学校の“伝統”と呼べる
確かなものを築きつつある、
とても勢いのある学校です。

私は、11年7ヶ月在籍しました。
赴任した年に、
以前から体育祭に係わってある
先生方から依頼を受け
「人文字」ソフトを作成しました。

その年からすぐに導入しましたので
20回の体育祭のうち
今年を入れて都合13回、
使われ続けてきたことになります。

生徒たちが、心を1つにして
創り挙げた数々の“孫”たちは、
体育祭の応援合戦に彩りを添え、
観客の目を楽しませられたでしょうか。

私の“孫”が作り出す
「人文字」が前任校の
“伝統”となって、受け継いで行かれるならば
愛してやまない学校に
少しは恩返しができたことになるでしょうか。

今春、前任校の兄弟校といってもよい
全く同じ年に生まれた学校に異動した同僚から
夏休みに、ソフトの提供と、
使用法の講習を頼まれ、
はるばる出向いていきました。

その後のことは、
聞かないままになっているのですが、
同じく創立20周年を迎える学校の
新たな歴史の一つとして
“孫”たちが生み出されたとすれば
これもまた嬉しいことです。

二校合同の体育祭は、
予定通り日程を消化していきました。
生徒たちの気迫が感じられる
綱取り、棒取り、そして綱引きといった
シーンが目に焼き付いています。

ひときわ、観客の目を釘付けにしたのは
やはり応援合戦でした。
応援団とブロックの生徒たちが
一体となって繰り広げる演技に
見ている私の胸も熱くなりました。

プログラムの最後に
「炭坑節」がありました。
3年生の生徒全員で踊るのです。
曲が現代的にアレンジされ
ポップなノリで踊る姿に
若者らしさを感じました。

「炭坑節」のふるさとは
同じ筑豊の田川伊田坑であることは、
初任校の嘉穂東高校で学びました。
「あんまり煙突が高いので、
さぞやお月さん煙たかろ」
と唄われた煙突は
今も田川の街を訪れると
目にすることが出来ます。
ここにもやはり
“伝統”が息づいていることを
感じさせられました。

閉会式で
両校の校歌斉唱がありました。
最初に嘉穂中央高校の校歌を
2,3年生がからだをそらせながら
力一杯歌う歌声が
秋の空に響きました。

続いて
嘉穂総合高校の校歌が
流れ始めました。
1年生だけで
人数的にも少ない上に
歌詞を十分に覚え切れていないのでしょう
嘉穂中央高校の時に
比べると元気がありません。

その時です。
嘉穂中央高校の“先輩”たちが
“後輩”をリードするように
嘉穂総合高校の校歌を
一緒になって歌ってくれ始めたのです。
私は思わず目頭が熱くなるのを感じました。

自分たちの母校が
あと1年半で歴史から
消えていく
嘉穂中央高校の生徒たちの心中は
いかばかりかと思います。
決しておだやかな気持ちだけではないでしょう。

自分たちが「体育祭」にかけた
この思いを
どうか“後輩”たちわかって欲しい
嘉穂総合高校に
嘉穂中央高校の“伝統”を
脈々と受け継いで欲しい
その願いは、きっと
“後輩”たちの胸に
しかととどいたことでしょう。

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初心忘れるべからず

今日は、午前中から午後にかけて
インターンシップに係わる業務と
文部科学省に提出する
学校情報化の実態調査(中間報告)の仕事に
携わっていました。

特に調査の方は、
再編の関係で2校分のデータを私が一人で
整理し、入力しなければならず、
何人もの人に尋ね回りながら何とかやり終えました。

その合間を縫うように、
新校舎の設計関係の業務が入ったり、
各方面から電話を受けたり、
こちらから中学校の先生に
体験入学参加希望状況を尋ねたりと
いつもながら忙しい一日でした。

明日が体育祭というのに、
なかなかそちらの方に、
頭とからだを向けることが出来ません。
さすがに明日は、丸一日
体育祭の仕事に専念しようと思いますし、
そうできるだろうとと思いますが‥。

12月にある出版社さん主催の
教科「情報」セミナーで発表することになり、
その内容に関する問い合わせを
数日前にメールで受け取っていました。

本日締め切りの懸案事項であった
実態調査(中間報告)を出し終わったこともあり、
夕方から、返信を書きました。

本文の中に、自分の取り扱う内容と
教科「情報」の各科目・各単元との関連性を
比較検討する必要がありましたので、
実に久しぶりに
紫色の「学習指導要領解説 情報編」を
引っ張り出してきて、斜め読みしました。

思い起こせば、まだ製本される前の
「学習指導要領解説 情報編」の
分厚いコピーの束を手渡されたあの日
そうです。平成12年3月の
九州大学の大講義室から
私と教科「情報」の関わりが始まったのです。

管理職から、
「一週間、九大で情報教育の勉強をしてきなさい」と
告げられ、
研修を受けるつもりで気軽に出向いた私でした。
果たして、待っていたのは、
ものものしい雰囲気とただならぬ緊張感、
そして、3年間に渡り、
現職教員等講習会の講師をする人たちに
という呼びかけで始まった講義でした。

最初は、事態が全く飲み込めず
遠い世界の話が耳を通り過ぎていっているような
そんな感覚でした。
これまで、体系的な情報教育を
全くといっていいほど受けたこともなく、
本職が生物学で、
機械のこともソフトの仕組みも
別段詳しくも何ともない自分が
講師となって、先生方に教える?????
そんなことができるはずがない。
自分にはできないと断ろうと
頭の中は、逃避したい気持ちでいっぱいでした。

しかしながら、講義を聴いていくうち
どうやら、するか、しないかという
選択の余地など一切与えられておらず
近々、具体的な役割分担が始まるような話です。
自分が講師となるというのは
あがらいようがない運命であり、
やるしかないのだと覚悟が定まりました。

そうなってからは、
後あと、少しでも役立つようにと思って
次々に現れては消えていく
プレゼンテーションの画面を
必死でノートに書き写す作業に没頭し始めました。

結果的に5日間の講義を通して
書いたノートは70ページにも及びました。
「学習指導要領解説 情報編」のコピーの束も
幾度も幾度も繰るうちに、
次第にボロボロになってきました。

それに比例して、
私の頭の中には、
教科「情報」の成り立ちから
目的とすることまで、
徐々にインプットされ始めていました。

この5日間の体験により、
「情報」の内容とはいえ、
コンピュータばかりに頼ることなく、
しっかりと座学で学ばせることの意義というものが
骨身にしみて理解できたのでした。

教科「情報」がいかにあるべきか
すべてはやはり
「学習指導要領解説 情報編」の中に
記されていると思います。

教科書が届いてからは
その目次の項目などから
教科内容をとらえがちですが、
やはり原点は「学習指導要領」にあるのです。

「学習指導要領」自体も
改訂されるような動きがあるようですが、
現行制度の中で実施された「情報」が
どう結果を出したかという分析なしに
改訂作業を進めるというのも無理な話でしょう。

私たち「情報」担当教師にできることは、
「学習指導要領解説 情報編」を手元に置いて
しっかり座右の銘としながら、
教科書の内容に検証を加えながら、
授業計画を立て、実施し
生徒や教師仲間の評価に耳を傾けながら、
さらなる改善をめざすという姿勢を
持ち続けることではないでしょうか。

「初心忘れるべからず」
語り古された諺ですが、
「学習指導要領解説 情報編」のページを繰りながら、
5年半前、必死な思いで
教科「情報」に体当たりしていった
あの日の気持ちを
しばし思い出すことができました。

私が、所属する教職員団体で
青年部のリーダーを務めていた頃
先輩の一人が文章の中に
有名なサミュエル・ウルマンの
「青春」という詩を引用していたことを思い出します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「青春」 原作 サミュエル・ウルマン
     訳詞 岡田 義夫

青春とは人生の或る期間を言うのではなく、
心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦(きょうじゅ)を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、
こう言う様相を青春というのだ。

年を重ねただけでは人は老いない。
理想を失う時に初めて老いが来る。

歳月は皮膚のしわを増すが、
情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、
こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、
精気ある魂をも芥(あくた)に帰せ締めてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、
その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、
その輝きにも似たる

事物や思想に対する、欽仰(ぎんきょう)、
事に処する剛毅な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ探究心、
人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老いる。
人は自信と共に若く 恐怖と共に老いる。
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、
美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、悲歎(ひたん)の白雪が
人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、
この時こそ人は全くに老いて、
神の憐れみを乞うる他はなくなる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

生を受けて43年と8ヶ月、
まだまだ青春真っ盛りの私です。

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企業情報検索あれこれ

今日は体育祭予行でしたので、
授業がなく実践報告はできません。
これから当分そういう日が続きますね。
体育祭が予定通り15日(土)にやれたとして
今度授業ができるのは、
18日(火)ということになりそうです。

本校は、今月末にインターンシップを実施します。
1学年全生徒が、何らかの職場で
職業を体験するというものです。
最近は、中学校でも
総合的な学習の時間を利用したりして
似たような取り組みが行われているそうですね。
本校のような専門高校に
入学を希望する生徒さんの場合は、
なるべく早く自己の職業適性を知っておく方が
望ましいという考え方は確かにできますね。
いったんどこかの専門学科を選んで入学したら
後戻りというのができませんので。

明日、インターンシップをお願いしている
相手先の企業等に、
詳しい要項と生徒の名簿を送付しなくてはなりません。
今後も幾度となく、
文書を送付する必要がありますので、
インターンシップ企画委員会の中で、
責任者の先生から、住所や担当者名を入れた
タックシール作成を依頼されました。

訪問担当者の報告書と企業側から送付された
FAX文書を頼りに住所録を作るのです。
企業名や希望生徒名等を入れた原簿自体は
Excelのワークシートなのですが、
本格的に住所録を作って、
シールに印刷となると
やはり専用ソフトの出番ですね。
いわゆる年賀状ソフトのことです。

この分野に関しては、
さすがに国産のソフトに一日の長があるとみえ
「筆まめ」「筆ぐるめ」「筆王」といった
有名どころのパッケージが
そろそろこの季節になると
一斉にショップの店頭に並び始めます。
初冬の時期のいわば風物詩といっても
いいかもしれません。

私が過去10年来愛用していますのは、
Met's社の「筆自慢」です。
昨年末の2005年度版は、
ついにダウンロードで購入する、
おまけ機能無しのみの販売になりました。
名前もずばり「筆自慢2005 simple」です。

数あるソフトの中から「筆自慢」を選んだのは
主に次のような理由からです。

(1)起動が速く、動作がキビキビしている。
   ※ いわゆる“軽い”ソフトであるということです。

(2)データ項目が充実しており、
   多目的に分類・整理ができる。
   ※ チェック項目が多数用意されており、
     その内容でカード選択ができる上に
     選択条件も保存可能なので、
     いろいろな検索がワンタッチでできるのです。

   ※ 私は、備考欄を利用して
     何年度は、何日に年賀状が届いたかという
     データをインプットしています。
     元旦に届けてくださる方には、
     やはりこちらも誠意を持って対応します。
     年賀状を出していることを、相手の方が迷惑に   
     感じておられることがわかれば、
     出すのを遠慮するようにしています。
     届いた日付こそが、自分と相手の関係を
     もっとも端的に表していると思います。
     私は自分から出す場合、何があっても
     元旦に届くように出します。

実はこの「筆自慢」、
以前ダウンロード版が
無償で提供されていたことをご存じですか?
私の手元にあるのは、2001版です。
おそらく、これが最後のフリー版だろうと思います。
フリー版と銘打つからには
かなり機能削減があるだろうとお思いでしょうか?

あにはからんや、基本的な住所録機能は
パッケージ版と何ら変わらないのです。
先ほど、私が特長として挙げた機能は
すべて備えているということです。

私は前任校で、図書の副主任をした年に
地区の事務局の仕事がまわってきたことがありました。
その際、文書発送等の事務作業は
すべてこのフリー版「筆自慢」でやりました。

こういうものを一度手に入れておくと
どんな仕事の上でも使用できて、
助かることこの上ないですね。
毎年有償でバージョンアップしている分と併せて
こちらの方も大事にしていこうと思います。

どうも私は、思い入れのあるソフトウェアなどを
紹介し始めると
際限なく、文章を書き連ねるというくせがあるようです。
そろそろ本題に戻りたいと思います。

今日の課題であった訪問企業先住所シール作成も
「筆自慢」を用いて行いました。
「筆自慢」には、2003年版までパッケージ版には
電話帳CD-ROMが付属していたのです。
もちろん、2005 simpleでもこのCD-ROMは使用できます。
似たような機能は、
前に挙げたメジャーな「筆○○‥」ソフト群にも
備わっていると思いますので、
ご存じの方も多いのではないかと思います。

住所録を作るときに、
まず電話番号だけを入力して
「郵便番号」「住所」「氏名(会社名)」「電話番号」と
4つ用意されたキーのうち
「電話番号」をもとに検索をかけると
電話帳に登録されている氏名(会社名)であれば、
残りの3つのデータ
「郵便番号」「住所」「氏名(会社名)」が
自動的に入力されるのです。
この機能が利用できる場合、
入力に要する労力が大幅に軽減されます。
ものすごく楽ですね。

もちろん、電話帳に登録がない氏名(会社名)の場合は
この方法は使えませんから、
キーを「郵便番号」に切り替え、
「住所」の途中まで探すぐらいしかできません。

しかし、今回の仕事で困ったのは
企業等から確約の印であるFAX文書が届いておらず、
頼りになるのは、担当者が書いた報告書のみというケースです。
肝心の電話番号が記載されていないのです。

私がそのことをぼやいていますと、
同じ部屋で仕事をしてあった同僚の方が
「インターネットで調べたらどうですか?」
とおっしゃいました。
せっかく好意で教えてくださっていることもあり、
私は、多少遠慮がちに
「インターネットの情報は、古いものが残っていたり
入力ミスがあったりして、信用しにくいので‥」と
言いました。
そして、補足するために
「インターネットの世界というのは、
まるで近代的なビルと、廃屋が隣り合って
建っているようなものです。
しかも、書かれた情報の確からしさを知るためには、
莫大な時間を掛けて、多くのサイトを比較検討しなければならず
結果的に時間の無駄になりかねないのですよ」と
静かに語りかけました。

今回の仕事のように
絶対にミスが許されない場合、
インターネットを使って
情報を収集するというのは
極めて危険だと私は思っています。
もちろん、補助的手段としては有効ですし、
公的なサイトの場合、信頼性も高いだろうとは思います。

私が、「筆自慢」の電話帳の補助として
利用したのは、
「電話帳図書館」というソフトウェアです。
文字通り、全国の電話帳の内容すべてが
1枚のDVD-ROMに収録されているというものです。

所有しているのは、2,3年前に購入したものですので、
少々情報が古くなっているきらいはあるのですが、
今回の目的である企業関係の電話番号の場合、
数年で変わる可能性は低いので使えるだろうと判断しました。
果たして、企業検索で県を福岡に絞り、
企業名を入力すると、
ほとんど全部目的の電話番号が見つかりました。

後は、その電話番号をコピー&ペーストで
「筆自慢」の住所録に入れると、
見事に「郵便番号」「住所」「会社名」が
自動入力されました。

「電話帳図書館」と「筆自慢」の連係プレイは、
今日初めて試したのですが、
当初期待した以上に、強力なツールになると確信しました。

今日は、その機能は用いませんでしたが、
「電話帳図書館」には地図ソフトとの連係機能があり、
目的のデータを選択して地図アイコンを押すと、
その場所がピンポイントで示されるのです。
中学校訪問で初めての学校に出向く際、
この機能には大いにお世話になりました。

しまい込んでしばらく使っていなかった
「電話帳図書館」を引っ張り出してくる前は、
それぞれの学校のウェブページを見ていたのですが、
2000年頃に作られままだったりするものも多く、
電話番号や住所が載っていないケースもありました。

単純作業として当たると
苦痛に他ならないような仕事も
工夫次第でスムーズにはかどります。
さらに、心がけ一つで
自分自身の情報収集能力を高める
チャンスにもなるのだということを
身をもって知った私です。

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普通のカメラとスキャナの話

今日は、ちょうど2週間ぶりに
「情報と表現」の授業が出来ました。

今日の学習内容としては、画像の取り込みを行いました。
例によって、教科書(実教出版「情報と表現」)の
内容をアウトラインプロセッサー
(私が現在愛用しているのは、
シェアウェアのアイデアツリーというソフトです)
を用いて講義・板書計画を立てています。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
B.画像の取り込みと編集

(1)ディジタルカメラの利用

  1.ディジタルカメラとは
     カメラ
     銀塩カメラ   …画像をフィルム上に記録する装置
           (化学変化で記録)
     ディジタルカメラ…画像を電気信号に変換し、メモリに記録
          
     メモリ…内蔵で取り外せないもの
         フラッシュメモリ(交換可能なチップや板状)
           例)スマートメディア
             コンパクトフラッシュ
             SDカード

  2.ディジタルカメラによる撮影と画像の取り込み
       例題1 ディジタルカメラによる撮影と画像の取り込み
           文化祭のパンフレットに学校の風景をのせることになった。
               校舎をディジタルカメラで撮影してみよう。
          (a)Step.1撮影
             画面サイズの選択
              縦横サイズ(1024×768)(640×480)
              画像の精細度 Fine ← →Nomal
                       枚数 (少)  (多)
          (b)Step.2取り込み
             記録形式
              jpeg
               Exif
               → パソコンに取り込んで、そのまま利用可

(2)イメージスキャナの利用

   1.イメージスキャナとは
     イメージスキャナ…絵や写真にあてた反射光を読み取り、
               ディジタルデータとしてコンピュータに入力
          
    (注意点)
   解像度…プリンタの解像度の半分程度で良い
           例)プリンタ720dpi→スキャナ360dpi
   (高) ← → (低)
      画像サイズ
   (大) ← → (小)
            

   2.イメージスキャナによる画像の取り込み
        例題2 イメージスキャナによる画像の取り込み
            バザーの広告用に手書きのイラストを
        イメージスキャナで取り込んでみよう
       (a)Step.1読み取り前の調整
              イメージスキャナをコンピュータに接続し、
        原稿台に、原稿を置く
            (①)読み取りモード
                カラー
                 フルカラー
                 256色
                白黒

            (②)解像度
                光学解像度…原稿を読み取るレンズの性能
               
                補間解像度…データをソフトウェアによって、
                      みかけ上の鮮明度を上がる処理を
              行った後の解像度
                      数字が大きいほど精細になる。
            (③)明るさ
                イメージスキャナ内部の蛍光灯を光源
                        ↓
                紙の絵とディスプレイ上の絵では明るさが異なる
                        ↓
                      調節が必要
            (④)読み取る範囲
                仮読み取り(プレビュー)…画像イメージが表示
                                 ↓
                               範囲を指定
                                 ↓
                               実際にスキャン
          (b)Step.2読み取り
             読み取り用ソフトウェアを操作し、イラストを読み取り

    3.やってみよう
       1 身近にある写真や自分が描いたイラストを、
         モードや解像度をかえてイメージスキャナで読み取り、
         画質とファイルサイズの違いを比較してみよう

    4.イメージスキャナで使われる技術
          (a)TWAIN
             TWAIN
      (トゥエイン:Technology Without Any Interested Name)
              → コンピュータに画像を取り込むための規格
                対応したソフトウェアを組み込んでおくと、
                通常のグラフィックソフトから
                   イメージスキャナを動作できる。
                
             OCR(Optical Character Reader)ソフトウェア
               =文字認識
               … 読み取った画像から文字だけを判別し、
                     コンピュータ上の文字データに変換
          (b)シートフィーダ
             何枚もの原稿を連続的に取り込む際用いる拡張装置
              … 原稿を自動送りして次ぐ次に読み取ることが可能
          (c)カラーマッチング
             ディスプレイ RGB
             プリンタ   CMY
            
             例)イメージスキャナで取り込んだ画像の印刷
               原画(CMY)→ディスプレイ(RGB)→印刷(CMY)
                 … 色味を一致させることが困難
                 原画の色味と出力結果の色味が異なる場合
              → 機器間野色合わせ作業(カラーマッチング)が必要
                 ・ディスプレイの色味を読み取る装置
                 ・調節を行うソフトウェア
                       (ICM:Image Color Matching)
                  (ColorSync)

(3)フィルムスキャナ
         フィルムスキャナ
          35mmタイプのフィルムネガ読み取り方式
          APS(Advaced Photo System)方式対応…IX240フィルム
          両方に対応
         
         ネガフィルム(普通の写真を現像したときのフィルム)
           ↓
         直接ディジタルデータ化
         
         ※イメージスキャナに透過原稿ユニットという
          拡張機器を取り付けることもできるが、
          画像読み取り精度が格段に落ちる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本時の計画としては、
(1)ディジタルカメラの利用
(2)イメージスキャナの利用
を予定していました。
しかしながら、授業の最初に
ワープロ検定の申込書を書かせたりしなければならず、
時間が短くなってしまいました。

今週は今日のこの1時間だけで、
明日、明後日は体育祭予行、体育祭準備で
授業がありません。
したがいまして、
「情報と表現」の授業が次にあるのは、
また1週間後になるのです。

在学中、採用前そして採用後と
普通科高校の経験しかない私にとって、
専門高校の様子は、初めて体験することだらけです。
体育祭のような大きな行事の際の授業削減は
普通科高校でも、
似たような形を取っているわけですが、
各考査ごとに、授業を短縮して
充実講習(補習)と追考査が行われたり、
個人面談が行われたりします。
今月末は3日間、
インターンシップで全生徒が
職場体験を行ったりします。
当然、この間も全く授業がありません。

予想した以上に、授業が欠けるケースが多いですし、
今日のように、検定試験優先で
授業時間をカットする必要が生じたりします。
年度当初に、授業時間が
かなり目減りすることを頭に置いて、
年間指導計画やシラバスの作成をする
必要があると感じます。
何にせよ、専門高校の
しかも専門学科情報科の世界に飛び込んだ以上は、
「郷に入れば郷に従え」という諺通り
慣れるしかありません。

前置きが長くなりました。
今日の授業展開の報告です。

まず、生徒たちに
赤ちゃんや幼少期の頃の写真は
どんな形で残っているか尋ねました。

もちろん、ディジタルカメラで‥という答は
一人も返ってきません。
これがあと10年もすると、
その頃の高校生は、
自分の幼い頃の写真も
ディジタルで残っていると
答えるようになるのでしょうね。

次に、ディジタルカメラではなく
昔のフィルムに写すタイプのカメラを
何と呼ぶか知っているか尋ねてみました。
「普通のカメラ」とか
「使い捨てカメラ」とかいう
答が返っては来ましたが、
これまた誰も正答には至りませんでした。

実は、教科書にもこの呼び名は書いてないのです。
正解は「銀塩カメラ」ですね。

昔から使われていたのかどうか
調べたいと思って、
愛用のJammingで調べてみました。
すると、日本大百科全書に
こういう記述が書かれていました。

--------------------------

銀塩カメラ
正しくは「銀塩フィルム式カメラ」という。
いわゆるデジタルカメラではない、
これまで通りのフィルム式カメラのことだが、
デジタルカメラが普及したことで
区別する必要が出てきて若者が使い始めたもの。
「その写真、デジカメで撮ったの?
 それとも普通のカメラ?」と聞かれても、
デジタルカメラも「普通のカメラ」と言えるほど
普及した現在、答えに戸惑う人も多い。
そこで「デジカメ」と区別する手段として考えられたのが
銀塩フィルム式カメラ略して銀塩カメラ。
「ギンエン」と省略して使うことが多い。
〈2002/12/19〉

--------------------------
調べてみて驚きました。
もともとは、若者言葉だったのですね!

私は、黒板の右サイドのスペース
(生徒は、この内容をノートの下段に記します)
に、化学の周期表を
原子番号1番から20番まで書き、
第17族を何というか尋ねてみました。
数名の生徒から“ハロゲン”という答が返ってきて
感心しました。
担任が理科の先生ですので、
「理科総合A」の授業の中で
きちんと教えてあるのでしょう。

余談にはなりますが、銀塩カメラの“銀塩”とは、
実際は、ハロゲン化銀のことであり、
光化学反応を利用して、
フィルムに像を写すのだと説明しました。
イメージが湧きやすいようにと思い、
「子どもの頃、日光写真で遊んだ人は?」と
尋ねてみましたが、あまり反応が返ってきませんでした。
私の子どもの頃と違い、
今時は日光写真をやったりもしないのでしょうかね。
実はこのトピックは、
後で取り上げる内容の布石という意味合いもあったのです。

ディジタルカメラについては、
フラッシュメモリの種類を簡単に説明し、
教科書の写真にある
マルチメディアカードは、
現在のSDカードの前身であること等を
説明するにとどめました。

続いて、スキャナの話に入りました。
以前学習した内容である
画像をディジタル化するには、
(1)最初からディジタルデータとして
  取り込む
(2)アナログ状態のものをディジタル化
   して取り込む
の2つの方法があり、
ディジタルカメラは(1)であり、
今から勉強するスキャナは(2)の方法に用いる
周辺機器であることを説明しました。

黒板に一枚の写真の絵を描き、
「これは、銀塩カメラで撮影したものを
現像・焼き付けしてできたいわゆる写真です」と
説明しました。
実際の写真を使うという手もあったのですが、
後ろの生徒には見えないだろうと思い、
板書の方を用いました。

ネガフィルム  
-----
----- 
  ↓
 写真
 □

のように図を描き、実はアナログデータである
「フィルム」とい「写真」それぞれから
ディジタル化して取り込むことが出来ることを説明し、
次のように板書に付け加えをしました。

ネガフィルム ⇒ (1)フィルム ⇒ ディジタル
-----      スキャナ   画像
-----
  ↓
 写真    ⇒ (2)イメージ ⇒ ディジタル
 □                 スキャナ   画像

板書ができあがった後、
教科書の写真を使って
2種類のスキャナについて
それぞれ簡単に説明しました。

その後、(1)と(2)で
読み取り精度や画質の点で
どちらがより上かを2者択一で
手を挙げさせてみました。
結果、(2)は少数で(1)の方に
半数ぐらいの生徒が手を挙げました。
なかなかカンが鋭いと感じました。
正解は、まさに(1)の方ですね。

私自身、フィルムスキャナの性能が
あれほどとは、実際に目にするまでは
思いもしませんでした。
コンピュータ関係の会社を
自分一人で経営している弟が
持っていて、見せてくれたのです。
写真をイメージスキャナで取り込むのとは
雲泥の差といっていいぐらい
きれいな画質のディジタル画像が得られます。

生徒があまり目にしたり、
名前を聞いたりしたことがないと思われる
フィルムスキャナについて、
教科書では、
(1)ディジタルカメラの利用
(2)イメージスキャナの利用
の後に
(3)フィルムスキャナ
という単元が設けてあります。

私は通常、教科書通りの順番に
授業を進めるスタイルなのですが、
この部分に関しては入れ替えをしました。
銀塩カメラの説明の際に、
ネガフィルムに話が及びますので、
一緒に取り扱った方が無駄がないと思いますし、
2つのスキャナを一度に取り上げた方が
比較そのものもしやすいのではないかと
考えたからです。

何クラスか同じ授業をすると、
1クラスめ、2クラスめと回数を重ねるごとに
反省点が生まれ、そこを改善し
どんどん洗練されていくものです。
そういった意味で、
1クラスのみの授業を2単位ずつやるという
現在の状況は、一発勝負の厳しさがあります。
同じ授業をすることは、
最低でも向こう一年間ないのです。

こうして、ブログの形で授業記録を残し
指導方法や板書内容等に
検討を加えていくことで
自分自身の、
授業改善につなげていければと思っています。

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ITを活用した授業を

来月2日に、研究会の仲間が在籍する
田川市の中学校で研究発表会があります。
平成15・16・17年度
田川市教育委員会情報教育推進授業研究助成事業
の一環だそうです。

研究主題は、

『自ら学ぶ意欲を高め、問題を解決できる生徒の育成』
~ふりかえりを生かした個別指導の工夫~

となっています。

日程としては、「公開授業」と「全体会」の二本立て
です。
研究会の仲間からは、
「公開授業」を2名が、
「全体会」の講演を1名が行います。

講演を行う講師の先生は、公私ともに日常、
大変親しくさせていただいている
大学教官の方です。

『情報モラルと情報セキュリティについて』という
演題だそうですから、
中学校教育を念頭に置いた上で、
どのように話を展開されるか、
今から楽しみにしています。
自分だったら、同じテーマで、
いったいどんな話をするだろうかと
具体的にイメージしながら、
当日を楽しみに待ちたいと考えています。

一方「公開授業」の教科名、単元、内容は
次のようになっています。

教科名 単元・内容
----------------------------
理科    音の性質
      ビデオカメラやコンピュータを用い、
      音の伝わり方を調べた実験の測定データを解析する。
         
美術    鑑賞「西洋を魅了した浮世絵」
           東西の近代美術をスクリーンに写して比較鑑賞し、
      相互の影響関係について学習する。

国語    世界に目を向ける「プロジェクト金川」
      プレゼンテーション発表
          会社組織による事業計画
      (廃品回収とリサイクル活動)
      についてのプレゼンテーションを行なう。

総合的 視野を広げ、生き方を考えよう
な学習   面接マナー習得のため、テレビ会議システムを
       活用した実習を行なう。

音楽      心を込めた表現を工夫し、合唱の喜びを
        味わおう
            「青春の1ページ」の表現を聴き比べ、
        自分たちの課題を発見する。
----------------------------

これを見ただけでも、いわゆる教育の情報化は、
高校よりもむしろ中学校の方が進んでいるように
思います。

私も、前任校でいわゆる学校インターネット事業
「インターネットを用いた先進的教育」の研究活動を
3年間に渡って行い、成果をまとめて文書の形で
報告しました。

この時、インターネットを利用した教育に取り組んだのは、
「英語」「芸術」「情報」の3教科でした。
前任校は、芸術科と普通科の英語コースがありましたので、
「英語」「芸術」に関しては、
学校インターネット事業というよりも
学科・コースの教育内容のまとめといった感じでした。

結果的に、「情報」以外の他教科にITを活用した
授業展開を広げる取り組みは
うまくいかなかったということです。
私も理科の授業の中で、E-learning教材は早くから
導入してはいましたし、
調べ学習にインターネットを一部使ったという
事例はありましたが、
研究成果としてまとめるレベルには至りませんでした。

一方、この中学校の研究内容を見ると、
「総合的な学習」はもとより
「理科」「国語」「美術」「音楽」と
それぞれ、教科本来の教育目標を達成する上で、
実に適切にIT教材を活用してあることに気がつきます。

すべての授業が同時展開で実施されるので、
私が実際に見学できるのは1つしかないのですが、
どれを見ようか迷うぐらいです。
全部を見て回るという手ももちろんありますが、
私はあまり好きではありません。

授業参観は、
やはり「導入」「展開」から「まとめ」まで
すべてを通して観てはじめて、
授業者のねらいとするところや
工夫を凝らした点、そして山場の作り方といった
授業の醍醐味が味わえるからです。

私は、採用4年目に
初めて3年生の担任をしながら
当時試行段階であった初任者研修の
教科指導員を務めました。

若い新規採用の先生と一緒に、
理科教育を学ぶ気持ちで研修に取り組みました。
同じ教科のみならず、
他教科の授業もどんどん参観しに行きました。

生徒から授業がうまいという評判を
耳にしていた先生や
以前から機会あればと目を付けていた先生方に
「初任者のためですから」と理由を付けて
その実、自分自身の勉強のために
ここぞとばかりに参観をお願いしたのです。
中には難色を示される方もおられましたが、
たいていは、快くOKしてくださいました。

授業は、言うまでもなく、
教育の専門職である教師にとって
もっとも基本的な技術です。
同じ専門職として
例えば、外科医の場合と比べてみると
なかなか面白いものがあります。
外科医は、
手術の際にその人の持てる技術が
白日のもとにさらされ、
1回1回の手術の出来が
大きく評価の対象になります。

手塚治虫さんの「ブラックジャック」を読んで
医師を志したという人も多いと聞きます。
漫画の中で、主人公が
無免許医ということで、
医者仲間から中傷されたり、
迫害されたりされながらも、
なお、世界中から高く評価されるのは、
手術の技術あればこそです。

翻って、同じ専門職である私たち教師は、
どうでしょうか?
果たして、職場の中で
授業技術でお互いを評価しあっているでしょうか?

前任校で、管理職から運営委員全員に
現在の学校の問題点と思うことを
端的に書いて提出するようにとの
課題を与えられ、
私は、前任校に限らず、
高等学校の学校現場全体に蔓延する
生徒と教師の価値観のずれを
指摘しました。

生徒は、教師を授業技術で評価します。
一方、教師間では
必ずしも(というより、全然でしょうか?)
そうではなく、
事務能力や、生徒管理能力といった
別の価値観が横たわっているのが現状です。

特に普通科高校において、
生徒は、実習科目も一部あるとはいえ、
基本的に1コマ50分間の授業を6コマ
教室で授業を受けて1日を過ごします。
この6コマのうち、
生徒が教師の高い授業技術を認め、
受講するのが楽しみになるような授業が、
仮に4コマあったらどうでしょう?
生徒は登校すること自体、楽しみにならないでしょうか?
また、もし仮に
そういった授業が2コマしかなかったら
残りの4コマは苦痛に感じるでしょう。
やがて、学校生活そのものが
絶望へと変わっていくかもしれません。

私は、この事実の中にこそ
学校再生の鍵があると思っています。
自分が研修主任を務めたとき、
先生方に授業改善をはかっていただくために
できうる限りの手を打ちました。
わずか2年で次の仕事に移らなくてはならず、
志半ばで授業改善の取り組みを終え、
十分な成果を残せなかったのが心残りです。

私たち教師は、一にも二にも
授業技術を磨くことに
心を向けるべきではないでしょうか。
基本的な技術は、
教科が違えど、通用するはずです。
ITの活用にしても、
教科「情報」の中で生徒が身につけたことは
他教科の授業でも生かせるはずです。

今回の研究発表の公文書を
事務室で受け付けていただいたにもかかわらず
誰も行くはずがないという思いこみで
しまい込まれていました。

高校だから、義務制だからといった
狭い枠にとらわれず
どんなに忙しいさなかであっても、
常に広い視野を持って、研修の場を求め、
授業技術を磨く教師でいたいものです。

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高度情報通信社会におけるコミュニケーション

高度情報通信社会の到来により
昔は到底考えられない
コミュニケーションの在り方が実現しました。

去る8日に放送されました
私が出演した分の
「林田スマのおかあさんに万歳」
という番組内容を次の3つの方法で録音しました。

ラジカセ  → テープ録音
CDコンポ  → MD録音
ラジオ   → コンピュータ録音

仮にこのうち2つが失敗したとしても、
最低1つは残るだろうと思ってのことです。

結果的には3つすべてうまくいきました。
特にラジオからの録音は初めてでしたので、
一番心配した(同時に一番期待もした)
コンピュータのサウンドボードからの取り込みが
成功し、首尾良くディジタル録音することができました。

番組を、ネット上で知り合った友人たちが聴いてくれて、
温かい感想を寄せてくれました。
その友人たちとは、ネット上のサイトや
メール交換での交流のみで
いまだ直接お会いしたことはないのですが、
現在の状況だけから言えば、
古くから付き合いがある
高校時代や大学時代の友人たち以上に
頻繁にコミュニケーションをとっている間柄です。

先日、このブログの中で
情報収集において
真に有意な情報収集の土台として
「face to face」の価値を論じました。
一方で、前段としての
ネット上でのコミュニケーションは、
実際に会う際の味わいを増す
ということも事実だと思います。
反対に、新たな危険に巻き込まれる
原因になることもあります。

MD録音した分を
今回の旅行の際、運転しながら
繰り返し聴きました。
5分ほど早めに録音を開始したこともあり、
前の方にニュース番組が入っていました。
そのニュースの中身がまるで
私のためにセレクトしたのでは?
と思うくらい、
「生物教師の情報教育奮闘記」という
このブログのタイトルにぴったりの内容だったのです。

(1) 厚生労働省の研究班が、骨髄幹細胞の増殖に成功し、
  近く白血病患者の方に臨床試験を行う。

→つい先日、「真に教ふべくことありて」で
 紹介した先輩教師の命を奪ったのが、
 まさに白血病でした。
 また、「教育界の潮流にふれて」の中で
 取り上げた前任校の「ギネス太宰府」発案の際の
 校長先生も、実は白血病が原因で
 お亡くなりになられたのでした。
  この治療がうまくいき、
 病気で命を落とす方がいなくなれば
 これほど素晴らしいことはないと思います。

 免疫学は、私が専門とし、
 もっとも得意とする分野でもあります。

(2) 体長66cmもある
  特別天然記念物のオオサンショウウオが
  川崎市の道路上で捕獲された。
  ペットとして飼育していたものが逃げ出したか、
  あるいは捨てられたかしたものらしい。

→本来、私は生物の教師ですので、
 関係性は書くまでもないですね。

(3) 高校3年生の女子生徒を1週間自宅に監禁した
  無職の男性が現行犯逮捕された。
  男性は、一緒にいたことは認めたが、
  監禁の事実は否認している。
  2人は携帯メールで知り合った。

→バーチャルな世界の出来事である携帯メールと
 リアルな世界の出来事である「face to face」。
 この二つの狭間で、
 二人の思いに微妙な差があったのでしょう。
 一方は、“一緒にいただけ”ととらえ、
 また一方は、“監禁された”ととらえている。

 ネット世界の持つ危うさを
 端的に示す事件だと思います。
 昨日取り上げた警察署制作の防犯チラシにも
 携帯メールで知り合い、
 危険な目にあった例が山ほど紹介されていました。

バーチャルコミュニケーションは、
このように、使い方によって、
またとらえ方によって、
出会う際の味わいを増したり、
亀裂を生じさせたりします。
最初から、
犯罪目的で用いるケースも後を絶ちません。

生徒たちに、バーチャル世界での正しい生き方を
どのように身につけさせるか
これも、また情報教育に与えられた
1つの大きな課題でしょう。

私自身が現在考えているのは、
まず、訓練の場として
校内イントラネットのような
閉じられたバーチャル世界を用意し、
その中での、一人ひとりの在り方を
きちんと評価し、指導した上で
次の段階として
インターネットのような
本物の、開かれたバーチャル世界に送り出す
といった方法です。

嘉穂総合高校では、
デジタル・アーツ社の
「コミュニケーション・サーバ」を導入し、
閉じられたバーチャル世界を作り出すための
整備を行っています。

中学生が体験入学に訪れた際にも
メール・掲示板・チャットといった
バーチャル世界のコミュニケーションを
存分に味わってもらいます。

正直なところ、
内容にざっと目を通しただけでも、
そのままで、開かれたバーチャル世界に送り出すには
極めて危なっかしい印象があります。

「コミュニケーション・サーバ」には
メール・掲示板・チャットといった
グループウェア上における
言葉のフィルタリング機能もあります。
人権・同和部担当の先生に、
リストを作成していただき
差別用語等の使用は、認めないシステムになっています。

しかしながら、
そのリストも、もちろん、
すべての表現を網羅できているというわけではなく、
書かれた側が読むと、不愉快に感じるだろう表現が
使われているケースがあるのです。

本校では、携帯電話の所持は認め、
校内での使用を禁止しています。
同様の規則を定めている学校も増えてきているようです。

私が、プランを立てていますように、
まず学校において、
閉じられたバーチャル世界での訓練を行い、
その後、開かれたバーチャル世界である
インターネット上のコミュニケーションに
送り出したいと考えても、
生徒は、携帯メールや自宅のインターネットで
先にバーチャル世界を体験してしまいます。

インターネットを
運転免許と同じような
年齢制・免許制にするという研究を
待ったなしで進める必要があるのではないか
と真剣に考えている今日この頃です。

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DTPとフィルタリング

現在、私は通勤距離が片道約40kmあります。
したがいまして、
どうしても平日は夜遅く帰宅することが多く、
子どもと接する時間がありません。

それもあって、
最近、休日は基本的に家族サービスに努めています。
明日は、少し遠くの観光地を訪れる予定です。
それで、今晩から他県のホテルに泊まり込んでいます。

ということで、
先ほど夕食をファミリーレストランでとりました。
テーブルの上に置いてあるチラシがふと目にとまり、
手にとって眺めてみました。

それは、警察署が作ったらしい防犯チラシでした。
どうやら、DTPソフトを使ったものと思われ、
デザインがすごくよくできており、
必要な情報を的確に伝えるための工夫が
随所に凝らしてありました。

A4サイズの用紙を存分に使い切ってあって、
それでいて、ぎゅうぎゅう詰めというという印象もなく、
大変見やすいレイアウトでした。
見事でした。
これぞプロの仕事だと思い、感心しきりな私でした。

私は、ある段階から
生物の教材をワードプロセッサーで
作ることに限界を感じ、
DTPソフトを割と早い段階から使っていました。
もうかれこれ10年になるでしょうか。
DTPといえば、
定番はPagemakerですね。
私が使っているのは
「パーソナル編集長」というソフトです。

私は、基本的に国産ソフトを愛用しています。
ソフトウェアを作る際、
当然使用する際の目的や
ユーザーが置かれた環境を
十分考慮する必要があると思います。
外国で作られ、
全世界を相手に作られたソフトウェアが、
日本人のユーザーを
特別に意識したものにはなり得ないでしょう。

ワードプロセッサーや、
フロントエンドプロセッサー(漢字変換ソフト)、
それにメールソフト(メールリーダ)のように
文章作成が中心となるソフトウェアの場合、
特にその度合いが大きいように思います。
正直なところ、この手の分野で
外国産のソフトウェアを使うと
フィーリングが合わず、辟易します。

「パーソナル編集長」は、VACSという
フロントエンドプロセッサーのVje-βで
有名な会社が作った
生粋の国産ソフトです。
使えば使うほど手になじむ一押しのソフトですね。
今年になって、販売会社が
筆まめで有名なクレオさんに替わりましたので、
案外これからメジャーなソフトの仲間入りを
果たすということもあるかもしれませんね。

私は、このソフトを使って
これまでに理科や情報の教材と考査問題
および「学校新聞」、「クラス通信」といった
写真や絵が入る文書を数多く作ってきました。
しかしながら、
専門的にデザインの勉強をしたということもなく、
言うまでもなく、新聞作りに関してもずぶの素人です。

インターネットが今ほど普及しておらず
ネットワークの中心がパソコン通信であった時代、
Nifty-serveのフォーラムが主な情報源でした。
「パーソナル編集長」の会議室で
参加者のみなさんが書かれた内容を
きちんとレイアウトして印刷・製本し
繰り返し繰り返し読んで、
テクニックを学んだ記憶があります。
仲間の方のご厚意で、
見本誌を送っていただいたこともありました。

今年度、PTA広報委員会副委員長を務めていることもあり、
5月に「PTA新聞講習会」という
研修を受ける機会に恵まれました。
新聞記者の方お二方が講師として話をされました。
例によって、名刺を持ってご挨拶に伺い
面識をもつことができました。

そのうちのお一方に、学校で作っている新聞を
公式ウェブページでpdfファイルとして
公開していますという話をしたこともあり、
早速その日のうちに目を通してくださり、
講評をメールで送ってくださいました。
その内容を引用させていただきます。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

早速PDF1~3号拝見しました。
もう研修は必要ないレベルに達している
というのが正直な感想です。
レイアウトから見出し、
色使い、表、地図とも十分だと思います。
ただ、折角ですから、いくつか感想を。

まず、このPDF新聞を
どのように活用するかということです。
パソコン画面で見てもらうならば、
もう少し余裕のあるつくりにしたほうがいいと思います。
ごちゃついた感じで、読み進むのに苦労します。
一方、印刷して配布する新聞としては
インパクトに欠けるように思います。

全体としてまとまっているが、
「伝える」という点から見ると中途半端なように思います。

原稿は、まだこなれていないようです。
試行錯誤の段階でしょうから多くはいいませんが、
高校の広報紙といえども、
お役所の文書のような書き方、言葉遣いは感心しません。

活字も、明朝、ゴチックなど織り交ぜ、
記事によって大きさを変えています。
うまくはまると効果的ですが、
失敗するとかえって逆効果になります。
できるだけ統一性をもたせてはどうでしょう。
正攻法が一番ということも往々にしてあります。

紙面内容は、これからが本番だと思います。
特色のある学校の特色のある記事が生まれ、
充実した新聞になることを期待しています。

お役に当てる事があればお手伝いしたいと思います。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

このメールをいただいた時、
少し大げさですが、涙が出るほど嬉しかったのです。
初めて自分の創ったレイアウトや記事の内容を
プロの方が見て、講評をしてくださったのですから。
指摘された箇所に気をつけながら、
第4号を編集しました。
よろしければ見比べてくださればと思います。

警察署のチラシで
もう一つ、得をしたと思ったことがあります。
さまざまな防犯呼びかけの最後に
家庭で、子どもに
インターネットを利用させる際に
親として、きちんとフィルタリングを
かけて欲しいという内容でした。

先日、私の家でも小学生の子どもが
ネットサーフィンの最中に
知らず知らず、不適切なページにつながったらしく
履歴を見て、妻が騒いでいました。

以前から必要性を感じながら
忙しさを理由に
ついつい後回しにしていたことを反省し、
とりあえず、学校で導入している
デジタル・アーツ社の
「i-フィルター」というソフトの
体験版を入れました。
使用期限が切れるまでの間に、
正式に購入するかどうかを
判断しようと思ったのです。

今日のチラシに
家庭におけるフィルタリングソフトの情報を
提供しているサイトのURLが記載されていました。
しっかりメモを取ってきましたので、
ここにリンクを貼らせていただきます。
同じような悩みをもってある読者の方にも
きっと役立つのではないかと思います。

「情報」の授業を担当したり、
学校の教育情報化の仕事に携わったり
するようになって
目にするもの、耳に入るものすべてに
ぴーんとアンテナを張り、
入ってくる情報に敏感になったように感じます。

もし、以前のように単に生物教師のままだったら
今日のチラシも大して気に留めることもなく
持てる価値を見逃してしまってしまったことでしょう。

見る・聞く・嗅ぐ・味わう・さわるといった
いわゆる五官に関しては、
フィルタリングをきっぱり取り去って
広く受け入れる姿勢を持つことが
情報教育に携わる私たちには、
極めて大切なことだと改めて思います。

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教育界の潮流にふれて

昨日は、ブログを書き終えた後、
急ぎの仕事だけを手早くこなして
残った数校の中学校訪問に出向きました。
最後の1校に着いたのは、
夜の7時をまわっていました。

先生方は、だれもおられないのではという
私の心配とは裏腹に、保護者会があるらしくて
ほとんど全職員が職員室に集まっておられました。

事務室に人気(ひとけ)がなかったので、
いつもするように気楽にノックして、
職員室のとびらを開けた私は、
一斉に視線を浴び、室内に満ちた
異常な熱気に圧倒されてしまいました(笑)。

3年生の先生方も、一同に集まって話をしてあり、
私が顔を出すと、
7月の訪問の際、時間のたつのも忘れて話し込んで、
人間的なつながりができていた進路担当の先生が
みなさんに紹介してくださいました。
縁とは不思議なもので、この先生の奥さんが
どうやら嘉穂東高校時代の教え子らしいのです。

出がけ、管理職の方から、
そんなところまで行く必要があるのか?
と尋ねられたぐらい、ものすごく遠方の中学校です。
通常なら、全く相手にされなくても仕方がないのに、
手厚くもてなしてくださって、感激しました。
いみじくも、先日自分自身が書いた
「惚れて通えば‥」という言葉の深みを
あらためて教えられた気がした私でした。

今日は、福岡県高等学校教育研究会(高教研)
の秋季文化講演会に参加しました。
案内文を見たとき、
演題が「これからの生涯学習の在り方」となってましたので、
情報教育との関連性もあり、
大いに興味はひかれていた研修会でした。

しかしながら、
今日は夕方に例の放送がある日でしたので(笑)、
ダブルブッキングを避ける意味もあって、
参加をお断りしていたのです。
直前になって、再度参加を強く要請されたこともあり
出向いたのでした。

講師の方が、
文部科学省生涯学習政策局に籍を置く方ということで、
先に書いたような演題が予定されていたのだと思うのですが、
実際に行ってみると、演題が「我が国の教育改革」に
変わっていました。
内容として、生涯学習の話ももちろんありましたから、
期待を裏切られらたというわけでは決してありません。

例によって、ノートパソコンをひざの上に置いて
リアルタイムで、講演の内容を打ち込みながら聴きました。
その内容をもとに情報教育に求められるものや、
将来の展望について、少し書いてみたいと思います。

講師の話の中で、特に印象に残り、
我が意を得たりと思った内容を抜粋し、
それにコメントを加えていくというスタイルをとります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

          講演内容より

現在、生徒数減により
大学・短大・高等専修学校(高専)・専門学校の4つ合計で
約8割の高校生が上級学校に進学している状況である。
したがって、従来のように
「勉強しないと大学に行けないよ」
という指導のやり方では、
子どもたちの意欲をかき立てることは
もはやできなくなってきている。

それに替わる方法として、
子どもたちの興味・関心を引き出す教育を
教師自身の力で作り上げる必要がある。
具体的には、学校に入学してきた子どもたちに
自身が学びたいと思う勉強をさせてやらなければならない。
資格を取るために、ある科目が必要であれば、
子どもたちは自分でその勉強をする。

複数の教師が、一人の子どもを見ることで
多面的に評価し、いい面を見つけ出してやることが必要である。
特に、学級王国になりがちな小学校でそれが求められる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

従来、私が勤めます高等学校の現場では、
大学の合格数を競い合ってきたという歴史があります。
普通科高校では特にその傾向が顕著です。
極端な場合、価値観のすべてが
そこにおかれているのではないかと思うケースもあります。

昨年10月まで11年あまり勤務した
前任校である太宰府高校では、
在職中に不治の病に倒れ、この世を去られた
数代前の校長先生が発案された、
「ギネス太宰府」という取り組みが、今もなお行われています。
生徒の多面的価値を認め、
セルフイメージを高めさせたいという思いが結実したものです。
取り組みを始めてから2年間連続で
TNCテレビの「めんたいワイド」でも紹介されました。

私は、採用以来昨年度まで一貫して、
看護・医療系進学者の指導に当たってきました。
いわゆる3Kと呼ばれるような
厳しく、責任の重い医療現場に
あえて飛び込もうという気概を持った生徒さんを
時にはやさしく、時には厳しく
励まし、導いてきました。
送り出した生徒さんの数は、かれこれ二百名を超えるでしょうか。

面接指導をしてみると、
日頃教室では知り得なかった新たな一面が見えます。
私は、面接指導を単に受験に合格させるためではなく、
真に重要な教育の柱として位置づけていました。
これぞまさに「face to face」の、
心通う情報伝達であったと今あらためて思います。

情報教育は、職業系に分類される産業教育の1つです。
昨年度、全国専門教科「情報」研究協議会に
今年度、全国専門学科情報科研究協議会に
それぞれ参加させていただいて、
国が、本気になって
産業教育の推進に取り組んでいるという事実を知りました。

「好きこそものの上手なれ」と言います。
生徒が自身の適性を見極めて
興味・関心をもつ勉強ができるような環境づくりをすることが
極めて重要なのだと思います。

普通高校においても、
一年次に普通教科「情報」を履修して、
興味・関心をもった生徒が
さらにそれを深めるために、
専門教科「情報」の中から
一部履修できるカリキュラムを
用意している学校も増えてきているようです。
学習指導要領の改訂に向けて、
教科としての「情報」の重要性を
PRしていけたらと考えています。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

           講演内容より

25年前、福岡県のある高校で
生徒が小・中・高と続く学習体系の中で、
いったいどの段階でつまずいているかを調べる
極めて先進的な取り組みがなされた。

その結果、666+666=121212という
過ちを犯しているケースが判明した。
この子の場合、10の繰り上げの段階でもうつまずいている。
小・中・高と「算数」「数学」に関しては
完全にお客さんであったろう。よくぞ耐えた。

このような子どもを導くために、一人ひとりに対する
きめ細やかな指導が求められている。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

私は、理科教師として
自分のバイブルとも思っている一冊の本があります。
それは、
明星学園 理科部著「自然科学の教育」むぎ書房
という本です。

この本に示されている理科教育を
小・中・高一貫して行ったら、
どんなに素晴らしいだろうと常々思っていました。

まず、物質はすべて「粒(つぶ)」からできている
という事実を比較的低学年のうちにしっかり学び取らせること。
原子や分子、およびイオンといった言葉を
あえて教える必要はないのです。

その粒が止まってしまえば、
いわゆる固体の状態なのだということ。
そして、止まらず動いている粒があり、それは
私たちのからだにもあることを教えます。

動いている粒は、その速さを常に変えていること。
その速さの度合いを「温度」ということを教えます。

高校生でも、いえそれどころか私たち大人でも
「熱」と「温度」の違いがわかっていない人が
いかに多いことでしょう。
みなさんも「熱がある」
といった表現をしたことはありませんか?

これは、明らかに間違いですね。
熱は、エネルギーの一つであり、
「温度」が高い物体から「温度」が低い物体に対して
熱エネルギーの形で、エネルギーが動くのですから、
「熱が出る」の方が正しい表現なのです。
つまり、「温度」とは物体の内部的な状態
であり、「熱」とは、物体の外部に存在する
エネルギーであるということです。

「温度」の概念1つを正しく理解するだけで、
以後の理科学習がどれほど進むか
枚挙にいとまがありません。

私は、生物の授業で「酵素」の単元に入るとき、
まず「温度」の概念を説明するところから始めるのです。
そうすると、外部の「熱」によって
酵素タンパク内部の「温度」が上がり、
熱変性が生じるといった理屈や
「温度」が高いと粒が速く動くので
より衝突が起こりやすく、化学反応が進むといった
話がスムーズに理解してもらえます。

講演の中にあった、小・中・高の教育体系の中で
どこがつまずきの原因になっているかを探る取り組みは
私自身もよくしていました。

大学時代、3年間小学生の塾で講師をして
教職課程の授業の関係で、
塾に行けなかった1年間は
替わりに中学生の家庭教師をしていました。
いずれも全科目を教えたのです。
期せずして、理科に関しては小・中・高の
すべての教育内容に関わる
類い希な機会に恵まれたと言うことです。

考査の前などに、
授業内容が理解できない生徒を集めた
勉強会を好んで行っていました。
「わからない」と思っていた内容が
「わかった!」に変わる生徒たちの表情が大好きでした。
普段、つっぱったような態度をとる子ほど
「わかった!」の喜びを全身で表現するのです。
そして、まだ理解できていない仲間を教える側にまわるのです。
そのうち、私はもはやすわって見ているだけなのに
「わかった!」の輪が教室いっぱいに広がっていくのです。
教師冥利に尽きる幸せなひとときでした。

勉強会にからんで、こんなことがありました。
太宰府高校に赴任した年に
教科会議の中で
自分の担任のクラスだけは、
理科Ⅰ全部を一人でもたせて欲しいとお願いしたのです。
私は、教科の授業を通してクラスを引っ張るタイプですので、
授業時間数は多ければ多いほどいいのです。

理科Ⅰの中には、物理・化学・生物・地学の
基礎的な内容がすべて含まれていました。
学校によって、組み合わせは違いますが、
普通科高校においては、
1つのクラスを
「物理・化学」1人、「生物・地学」1人といった形で
分けて持っていたのです。
理科の教師といえども、4科目全部に通じるという人は
なかなかいません。
教えるレベルに到達するのは、せいぜい2科目なのです。
当然、私は「生物・地学」の方の担当だったわけです。
あえて例外を作ってまで
両方を一人で担当しようと思ったのは、
勝算あってのことでした。

塾と家庭教師で全科目を教えた体験についてはすでに書きました。
実はもう一つそれにまつわるユニークな体験を過去していたのです。
少々長くなりますが、そのことを書きたいと思います。

私は、2浪してしまい、当時の共通一次試験を
実施2年目から3年連続で受けたのです。
当時は1年に1回、1校のみしか
国公立大学を受験できない仕組みでしたし、
一次での足切りという制度までありました。
どうしても2校めを受けたければ、
二次募集にかけるしかないといった時代です。
したがって、当時2浪し、
3回共通一次を受けたという人は
他にも大勢いたと思います。

5教科7科目の時代ですから、
当然理科は2科目選択です。
私は、何と3年間の理科の試験を
すべて違う選択科目で受験したのです。
現役時「物理」「化学」
1浪時「化学」「生物」
2浪時「生物」「地学」

人生というものは、
何が幸いするかわからないとつくづく思います。
受験生の頃は、教師になるとは思いもしなかったのですが、
実際に理科の教師になって、
これほどありがたいことはありません。
とにもかくにも理科の4科目すべてを
授業を受けただけではなく、受験勉強でやったのですから。
おかげで、公務員志望者への指導の際など
大いに助かっています。

「生物・地学」にプラスして
「物理・化学」を持つことに勝算があったと
書いた理由は理解してもらえたでしょうか?

果たして、考査の前に有志を集めた勉強会をした結果、
自分のクラスの「物理」の点数が
平均80点近く行くといった
驚異的な成果を上げることができたのです。
「物理」専門の先生のクラスよりも
数十点上でした。

「自然科学の教育」で理科教育の土台を築き、
必要とあれば小・中学校の内容に戻って
個別指導を繰り返した結果です。

情報教育においても、3つの目標がありますから、
小・中・高(さらに大学も)それぞれの教育目標と
照らし合わせて、
情報教育の位置づけを考えていくべきでしょう。

「情報」の場合、「算数」「数学」のように、
前の段階に戻ろうにも、
それ自体が定まっていないのが現状です。
幸い、研究会の行事には
すべての校種からの参加がありますし、
11月5日の情報処理研究集会特別セッションもあります。
侃侃諤諤議論をして、
教育体系づくりの一助となれたらいいですね。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

            講演内容より

生涯学習を進める上で、重要なのは
開かれた学校である。
家庭・地域と連携を進める取り組みが求められている。

私は、「早寝早起き朝ご飯」国民運動を
起こそうとしている。
学校・家庭・地域の三者が一体となって
子どもたちの基本的な生活習慣の確立を
めざそうというものだ。

全国PTA連合に呼びかけたところ、
賛同の意思表示をいただいているので、
近々、力を合わせて取り組みたい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

最後に話をされたのは、
当初、期待していた生涯学習に関する内容でした。
趣旨に対して、私も大いに賛同します。

今夏、クールビズが
省エネ、CO2削減につながったように
「早寝早起き朝ご飯」運動が
一大ムーブメントになれば、
学校現場も大いに助かりますし、
子どもたちの学力低下に歯止めをかける
1つの原動力になるのではないかと期待しています。

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思いを届けるということ

今日金曜日の私の時間割は、
3限目「情報と表現」4限目「情報実習」となっています。

久々に授業をして、その実践報告ができると勢い込んで、
準備に励んでいたのですが、
昨日、担任からどうしてもホームルームをする必要があるので、
1時間いただけませんかという要望があり、快く受け入れました。

新学期すぐですから、
クラスづくりをきちんとすることは、後々効いてきます。
私も担任経験が長かったですから、
そのあたりの事情はよくわかります。
片方1時間は残るからと‥思っていたのですが、
今朝職員室に出向くと、
4限目は体育祭のブロック集会となっていました。

ということで、今日も授業はできませんでした。
そこで、本来であれば授業の際に、生徒に話をしようと思っていた内容を
メッセージの形で印刷して担任に託しました。
多少、個人的な内容になりますが、メッセージの内容を
ここに掲載させていただきます。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

生徒のみなさんへ

明日の10月8日(土)17:05~17:20の時間帯で
RKBラジオの「林田スマのおかあさんにバンザイ」
という番組に出演します。

収録は、先日行われました。
名刺をお渡ししたこともあり、アナウンサーの方から、
最初に嘉穂総合高校の特色や
ITシステム科の生徒のみなさんの印象を尋ねられたので
お答えしました。

その後の内容は、番組のタイトル通り、
私の母親に関する個人的な内容ですので、
あまり興味はわかないかもしれません。
二人いるうちの下の方の弟が重度身体障害者ですので、
障害をもつ方とのふれあいで
私が学んだことなども話をしています。

「情報と表現」の中で、一緒に勉強している内容を生かして、
限られた時間ではありましたが、精一杯自分を表現したつもりです。

休みの土曜日とはいえ、
部活や体育祭準備など何かと忙しいことと思います。
もしひまがあったらで結構ですから、
聴いてみてくださると幸いです。

                                               学科主任 倉光 浩二

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

昨日、「必ず真に教ふべきことありて発信者となり、
真に学ぶべきことありて受信すべし」と書いたばかりですから、
果たして、自分が話した内容が、
公共の電波を使って発信するのにふさわしいものかどうか、
あまり自信はないのですが、
電波が受信できる範囲内にお住まいの方は
もしよろしければお聴きくださるとうれしく思います。

話の中身そのものは、100%事実のみであり、
まったく嘘、偽りはありませんが、
自分の言葉を1つの作品というつもりで、語ったつもりです。

実際は、アナウンサー(林田スマさんとおっしゃる素敵な女性です)の方と
対談形式でしたので、そうはならなかったのですが、
仮に15分間、一人でしゃべるようにと指示されても
それができるように、1つの重要プロジェクトと位置づけ、
話す内容をアウトラインプロセッサーで整理して練り上げ、
頭の中で繰り返し反復して、当日に臨みました。

情報をいかに表現するか?
まさに今、専門教科「情報」の1つの科目として
生徒とともに学んでいる内容の実践の場と位置づけたのです。
私がふだん心の中にしまいこんでいる
大切な宝物のような思い出のひとコマや
母と弟への思い。
果たして、ラジオの前の方の心にどう届くでしょうか?
少しハラハラしながら、静かにその時を待っています。

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真に教ふべくことありて‥

今日は、午前中始業式や合同全校集会
(現在、同居している新旧二校の全生徒が集まる会です)
などの行事が行われ、
午後は、体育祭の全体練習などでした。
基本的に空き時間というものが全くない上に、
合間をぬって頼まれ事をして、
それをこなすのに手一杯という感じでした。

具体的には、
①pdfファイルを白黒で作る方法を教えてくれ(嘉穂総合教務主任)
②LANケーブルを作ってくれ(嘉穂中央事務)
③Webページの更新の仕方を教えてくれ(嘉穂中央管理職)
等々です。

特に時間を要したのが、③です。
フリーソフトのFFFTPを使って、
携帯電話で受信できるページの更新をする方法を
先日お教えしていたのですが、
今日は、さらに大本のウェブページの更新にまで要求が及んだために、
かなり長時間を要しました。

メモ帳で簡単なタグを使って、
htmlの日本語部分を書き直す方法は
どうにか理解していただくことができましたが、
ページ全体となりますと、
メモ帳ではかなり無理がありますので、
専用ソフトを使われた方が楽ですよとアドバイスしました。

1校でも大変なのに、この身一つで2校分の仕事となると、
とてもとても、こなしきれるものではありません。
何とか仕事をまわりの方に広めて、
役割を分散しなければからだがいくつあっても足りません。
そのためにも、職員研修は大切ですね。

年度当初に二校合同のネットワーク研修を
私が担当して実施したのですが、
プレゼンテーションや、
ウェブページの作成といった要望もありますので、
研修部と相談して企画してみたいと思います。
まずは、資料を作ったまま、
実施できていない個人情報保護の研修が先ですが(笑)。

さて、情報教育には3つの目標が定められています。
「情報活用の実践力」
「情報の科学的な理解」
「情報社会に参画する態度」です。

私は、今週ずっと教師に求められる
リテラシーとしての情報活用能力を考えています。
情報活用能力は、自分なりに
「収集」「分析」「発信」の3つととらえています。
「収集」と「分析」については、
昨日まででおよそ論じることができたと考えていますので、
今日は、残った「発信」について考えてみたいと思います。

発信という言葉を目にして、
私が常々思い出すのは、
教師に成り立ての頃、私を導いてくださった一人の先輩のことです。
自己に厳しく、他人にやさしい先生でした。
若い私は、幾度叱咤激励を受けたことでしょう。
平和教育に真摯に取り組んだのもこの先生の影響でしたし、
エイズ教育の研究を依頼されたのも先生からでした。
人並みはずれてエネルギッシュな先生が
白血病に冒され、四十代の若さで他界されて
8年半が経過しました。
残された者にとって、月日のたつのは早いものです。

先生が、教師という仕事に当たる者として、
座右の銘にすべしと説き聞かせてくださったのが、
吉田松陰の師弟論の一節です。

大抵師を取ること易く
師を選ぶこと審かならず。
故に師道軽し。
故に師道興さんとならば、
妄りに人の師となるべからず、
又、妄りに人を師とすべからず。
必ず真に教ふべきことありて師となり、
真に学ぶべきことありて師とすべし。

特にこの中の
「必ず真に教ふべきことありて師となり、
真に学ぶべきことありて師とすべし。」という箇所こそ
先生が、後進にもっとも伝えたかった教えであると
私は受け取っています。

採用試験に受かったから教師ではない。
生徒が真に習いたいと思う気持ちを抱く人物足り得て
初めて教師なのだということですね。

私は、情報発信(受信)についても
これと同様のことが言えるのではないかと
思うのです。

師弟論をもじってみました。
「必ず真に教ふべきことありて発信者となり、
真に学ぶべきことありて受信すべし」と。

高度情報通信社会の出現は、
だれでも発信者になれるという環境を現実のものにしました。
いわゆるチラシの裏に書けば‥といった
個人的な内容を延々と書き連ねたサイトやブログを
よく目にします。
メールを受信すれば、たいてい1つや2つは
タイトルすら見たくもないような
下劣な内容のスパムメールが届きます。

一昨日書いた「情報の本質を考えて」の中で
書きましたように、
私は、基本的に知識(情報)は毒だと思っています。
発信者は、自分が発する情報が
基本的に相手にとっては有害であるかも知れないという可能性を
常に頭に置きながら、その行為を行うべきではないでしょうか。

私は、以前から
情報教育は、生き方を学び取る教育でなければならないと考え、
授業の際に生徒にも伝えてきました。
生徒が主体的に学ぶために、
教師はある面、援助者でもあらねばならないと思います。
また、後ろ姿で教えられるだけの
リテラシーを身につけておかなければならないと思います。
自分のもつリテラシーを
生徒に分かち合うためにも、
教師は「収集」「分析」「発信」
すべてにまたがるレベルの高い情報活用能力を
身につけることが求められるでしょう。

私は、この数日間のブログ書きを通して、
実は、コンピュータにふれる以前の
いわばメタ的リテラシーの部分こそが、
情報教育を志す教師に求められる、もっとも重要な能力ではないかと
考え始めているところです。
自分の書いた文章を幾度も読み直し、
まずは自分自身を問うことから始めてみたいと思います。

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惚れて通えば…と新聞利用

秋期休業は今日で終わり、
明日からは新学期(後期)がスタートします。
午前中、始業式などの行事
午後は、体育祭の全体練習ですので
授業はまだ始まりません。

中学校に出向くことができるのも
基本的に今日までというのがありましたので、
午後すぐに出かける予定でした。
今朝、出勤すると
10時から予定されていた職員会議が
12時からに変更になっていました。

会議が結構長引いたのと、
今日までに提出しなくてはならない
書類があったりしましたので、
中学校訪問に出発するのがかなり遅くなってしまいました。

最低5校はまわる必要があったのですが、
進路や3年生の先生方にお会いして話をしていては
到底まわり切れるものではありません。

そこで、前回お会いして
人間関係が築けた先生方に
メッセージと私の名刺を添えて
配布物一式をお渡しすることにしました。

前回は、初めて訪問する学校も多かったので
事前に電話で先方の都合に合わせて約束を取り、
今日2校、明日1校みたいな感じで
2週間ぐらいかけてまわりました。

その際に、「次回以降、事前に約束なく
訪問させていただくことがあるかと思いますが、
その時は、無理にお会いくださらなくても
用件を言づけていきますからご心配なく」と
先回りしてお断りしておいたのです。
今日、それが生きたということです。

5校中4校は、事務の方もしくは先生方に
前回お会いした先生への手渡しをお願いしました。
メッセージと名刺をあらかじめ用意しておいた
こちらの配慮を、お願いしたみなさん、
なべて好意的に受け取ってくださったようでした。

最後の1校も、言づてを考えていたのですが、
前回名刺をいただいていた
進路担当の先生が、私が来たとの知らせを受けて
わざわざ出てきてくださいました。
たいへん、嬉しくありがたかったです。

一度は出向いたのなら、以後は、
必要な書類を送るだけでいいのじゃないかと
おっしゃる方もいます。

私自身日頃、自分の机の上に名刺が置いてあったら
さらに、その名刺に一言添えてあったりしたら
たとえ相手が業者の方であっても
真心を感じますし、ありがたいと思います。

たまたまその日は時間が合わず
お会いできなかったわけですが、
今後も変わらずおつきあい願いたいと思います。

遠方からはるばる出向いたという行為は、
それ自体が、言葉以上に雄弁なメッセージとして
相手の心に届くのです。
これぞまさしく、
ノンバーバルなコミュニケーションの
究極の姿なのかもしれませんね。

「惚れて通えば千里も一里」という諺があります。
ぜひ、我が校へ生徒さんを送り出して欲しいという
私の切なる願いは、
山1つ2つ越えたはるか遠いかなたに位置する
中学校の先生方の心に無事届いたでしょうか?

前置きが長くなりました。
バーバルな、あるいはノンバーバルな
コミュニケーションについても
研鑽と実践を積み、
いずれは論じてみたいと思っているところです。

さて、昨日は「情報収集」のリテラシーとして
百科事典ソフトの利用について書きました。
今日は、新聞について考えてみたいと思います。

旧来的な情報メディアの代表である新聞は、
それ自身、うつろいの中にあるという宿命をもっています。
情報の「不易」と「流行」の観点からは、
「流行」の方に位置づけられるでしょう。
ニュースの記事はもちろんですが、
特集記事やシンポジウムの記録など
保存しておきたいと思う内容でも
よほど心してスクラップしない限り
すぐに古新聞の山に埋没し、
二度と日の目を浴びません。

私が教師に成り立ての頃、
日本ミックという会社の方が宣伝に見えました。
「教育」や「社会科学」「自然科学」など
いくつかのジャンルごとに
全国各地の新聞から記事を集めたものを
毎月1冊の本の形にして自宅に届けるという
サービスを展開していた会社でした。
本は、ちょうどその頃創刊号以来、
ずっと欠かさず購入していた「Newton」に
よく似た作りであったように記憶しています。

当時まだ独身で、お金も比較的自由に使えたこともあり
新聞切り抜き誌の価値を認めた私は、
すぐに「教育」と「自然科学」の2冊を契約しました。

最初のうちこそ、送られてきたその日のうちに
一通り目を通していたのですが、
忙しさにかまけてだんだん積ん読状態になり
しまいにはとるのをやめてしまった私でした。

以前、新聞切り抜き誌の話題になった時
同じようなことを語ってくれた仲間がいました。
同時代を過ごした者同士の
不思議な連帯感を感じたように覚えています。

情報ソースとしての新聞の使い方を、
教科「情報」における教育課題として
どう料理するか、案外これはこれで悩ましいものがあります。
これまで直接使ったのは、
前任校で実施していた「情報A」の授業で
教科書の課題として出てきた天気図ぐらいです。
修学旅行のプラン作りの資料としても
ひとつの例として新聞を挙げましたが、
実際に用いた生徒はいなかったようです。

一昨年度、研究会の仲間の一人が
地区の研修として公開した授業が
大変印象に残っています。
生徒のプレゼンテーション実習と
その自己評価という2時間続きの授業でした。
プレゼンテーションのテーマを
まさに新聞記事から選ぶよう指示されていたのです。

舞台が、最初に教壇に立った
私にとって、思い出深い学校でもありましたので、
多少ひいき目に見たということもあるかもしれませんが、
生徒さんのプレゼンテーションは、
どの班も、高校生の研究発表としては
かなり高いレベルに仕上がっており、
大いに感心しながら見せていただきました。

中でも印象に残っているのが、
長寿世界一で有名だった
カマトおばあちゃんの研究です。
テレビをほとんど見ない私は、
恥ずかしながらカマトさんのことを
全くというほど知りませんでした。
生徒さんの発表で興味を持って
家に帰ってからも自分なりに調べた記憶があります。

読売新聞の方が、
「スクールヨミダス」という新聞データベースを
各学校紹介にまわってあるようです。
私は数回お会いしただけですが、
とても熱心に説明をされるので、
こちらも真剣に聴こうという気持ちになります。

現在、嘉穂総合高校には
お試し用として、
毎月データベースログイン用の
ID、パスワードとワンタッチでログインできる
htmlファイルが送られてきます。
私も時々利用させてもらっていますが、
ついつい時間のたつのを忘れて
どんどん記事を読みたくなります。

このような新聞データベースが
個人で使えるレベルまで価格が下がれば
私が若い頃とっていたような切り抜き誌は
いずれ出番がなくなるだろうかと思ったこともあります。
しかしながら、よくよく考えると
切り抜き誌は切り抜き誌で、
紙できちんと保存できるとか、
記事を斜め読みできるとかいった
データベースにはない良さがありますから
共存はするでしょうね。

このようなデータベースも
学校単位で契約すれば
もちろん授業で利用することもできることになります。
今は契約に至っていませんが、
お試し期間のうちに
生徒の学習に大いに役立つことが
実証できたら、
将来的には導入の道が開けるかもしれません。

話は変わりますが、
先日、我が校のITシステム科の生徒が
同じ地域にある九州工業大学情報工学部の
教職希望の学生さんと、手を携えて学ぶ取り組みが、
新しい形の高大連携として、
西日本新聞の筑豊版に大きく掲載されました。

学校としても大いに宣伝になりますので、
できれば本校のウェブページに掲載したい旨
記者の方に伝えると
本社の読者室に尋ねてくれとのことでした。

果たして、電話で問い合わせると
ウェブページへの転載は、
記事の内容であれ、写真であれ
一切許可しませんとのことでした。
一度ウェブに載ったが最後、
どんな二次的利用をされるかわからないからというのが
その理由だそうです。

なるほど、それは確かにその通りだと思うのですが、
残念な気持ちがします。
その記事には、私自身のコメントも掲載されていたのですが、
ひとたび記事の形になってしまえば、
そのコメントの著作権も新聞社に帰属するのでしょうか?
何か納得できない思いも感じながら
寂しく電話を切った私でした。

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情報の本質を考えて

今日は、午前中会議その他で
時間があわただしく過ぎ、
午後からは中学校訪問に出かけました。
最初に地元の2校に、
初めて中学校訪問をする若手の先生2人を伴って
行きました。

その後、夕方暗くなるまでかかって
糟屋郡内5校を一人でまわりました。
11月1日に体験入学を実施しますので、
その案内が今回の訪問の主眼です。

ほんの些細なひとことの中に
相手方の本音が垣間見えたりして
これは、これでなかなか得がたい経験です(笑)。
明日も糟屋郡内の残りの学校と
できれば福岡市内の福北ゆたか線沿線の学校にも
行きたいと思っています。

秋季休業中は、授業報告ができないという事情もあり
ここ数日、教師に求められる情報リテラシーについて
考察しています。
こうして書いていくことで、
自分の中にもやもやと存在していた考えが
論理的に整理されていく感覚があります。

情報の収集・分析に関して
「名刺」「face to face」「システム手帳」と
あえてコンピュータなどの情報機器を用いない
旧来的なリテラシーについて論じてきました。
今日は、情報収集にコンピュータを
活用する話を書きたいと思います。

先月25日に、旅行中の体験をもとに
客観的で確実な情報は、
インターネットよりもむしろ事典・辞典で
ということを書きました。
数ある事典・辞典の中で
私が個人的にもっとも愛用しているのは、
平凡社の「世界大百科事典」です。

大学時代にアルバイトをして
三十数巻の「世界大百科事典」を購入しました。
レポートや卒論を書く際の調べ物に活用し、
十分元は取れたと思います。
今となっては、もう開くこともなくなりましたが、
本棚の中に大事にしまっています。

今は「世界大百科事典」も
CD-ROM1枚に収まる時代になりました。
これは、本当にすごいことですね。
ノートパソコンの中に入れれば、
いつでも持ち歩くことができるのですから。
少々大げさですが、
まるで小さな図書館を個人で所有しているような感覚です。

ネット上の百科事典ももちろんありますが、
速度の遅いAirEdgeや@FreeDでつなぐのはつらいものがありますので、
やはりオフラインで使えるにこしたことはないでしょう。
仕事柄、岩波「生物学辞典」のCD-ROM版ももっています。
教科書の内容検討や準拠問題集の編集会議の際に
ノートパソコンを持参して、
調べ物をするのが私の役目のひとつでした。
生物学に関することは、
さすがに「生物学辞典」の方が上だろうという
予想とは裏腹に、両方の記載内容を比べてみると
たいていは、「世界大百科事典」の方に軍配があがったのです。

私は、前任校のリース更新の際に
生徒用パソコン全部に「世界大百科事典」と
Microsoft社の「Encarta」という
2つの百科事典ソフトを導入しました。
「Encarta」は、小・中・高の総合的学習における利用を
十分意識したつくりになっており、
記述内容は基本的なレベルです。
詳しさという点では、「世界大百科」の足元にも及びません。
しかしながら、「Encarta」のメリットとして
月ごとぐらいの頻度で内容が更新されることと、
編集部推奨のウェブサイトがリンクされており、
インターネットの入り口として使えるという2点があります。

私は、これまでも再三書いてきましたように
児童・生徒に安易にインターネットを利用させることに
大いなる警鐘を鳴らしたいと考えています。
情報の持つ「不易」と「流行」の
「流行」ばかりを求めさせる怖さを感じますし、
故意にゆがめられた「情報」の渦に巻き込まれ
己を見失っていく危険性もつきまといます。

私は、人権教育特にエイズ教育の取り組みの中で
「知識(情報)は心の毒である」という考えを抱くに至りました。
本来毒物である化学物質を
適度に薄めて用いると薬になるように、
知識(情報)も使い方によっては、
心の涵養につなげることができるでしょう。
そのためには、その知識(情報)を取り扱う教師自身が
危険性を十分認識している必要があります。

私がこのような考えを抱くに至った直接的なきっかけは、
新聞社の依頼を受けて実施した公開授業の際に
授業前と授業後で同じアンケートを生徒にとったところ
性行為が原因で感染した人への差別意識は、
むしろ授業後の方が強まったという結果が得られたことでした。
私のエイズ教育の原点は、まさにここにありました。
その集大成が「花子さんの休日」という作品なのです。
同様のことは、部落差別の意識の上でも生じています。

現代は、知識(情報)という名の毒が
そこら中に蔓延している時代ともいえます。
私たち情報教育に当たろうとする教師は、
ほかのどの教科にもまして、
知識(情報)は、本来的に毒であるという認識を
持ち続ける必要があるのではないでしょうか。

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システム手帳の利用

techou 教師に求められる「情報リテラシー」として
情報収集能力に特にスポットを当て、
前回、前々回と書いてきました。

今日は、私が昨年11月の異動を機に
本格的に使い始めたシステム手帳のことを
書きながら、情報の収集・分析能力について
考えてみたいと思います。

外国で生まれたシステム手帳というものが
世間で話題になり、職場の周りのあちこちで
使っている人を見受けるようになったのは
かれこれ十数年前のことでしょうか。

私も例に漏れず、新規採用になって赴任した
嘉穂東高校で使い始めた覚えがあります。
当時は、ワープロ専用機を用いていた時代でした。
主にシステム手帳の用紙に、
板書計画や家庭訪問用の資料を
印字したりして使っていました。
いわゆる典型的なシステム手帳としての
使い方ではなかったように思います。

その後、システム手帳を
パソコン上でシミュレートしたLotus Organaizerのような
ソフトを用いたりもしていました。

Organaizerが大活躍したのは
3年生の担任をしている時でした。
私は、看護・医療系のクラスを持つことが常でしたので、
ほかのクラスに比べて
受験で面接が必要な生徒が多かったのです。
必ず自分の手で
1人につき3回の面接指導を実施していました。

時間帯としては、昼休み・放課後を使っていたのですが、
自分の都合と生徒の都合を合わせなければならないため
スケジューリングに非常に苦労していたのです。

そこでOrganaizerの機能を用いて
面接予定を色分けして上手にスケジューリングし、
それをカラープリンタで印字して
教室の掲示板に貼ることにしました。
自分の3回分の面接指導が
何月何日の何時からかがよくわかると
生徒にも大好評でしたし、
私自身も日々の面接指導を
着実にこなしていくことができました。

平成12年度から14年度の3年間、
夏休みは現職教員等講習会の講師の仕事がありました。
1年目の12年度は、
私自身も全日程を受講して免許を取得する必要がありました。
その間はずっと出張になり、まだよかったのですが、
2、3年目は、学校の行事や課外授業に講師の仕事がからんで
複雑きわまりないスケジュールでした。

前任校では、当時3年生の希望者対象で
進学セミナーを唐津市で行っていましたので、
現職教員等講習会の実習の場であった北九州と唐津の間を
行ったり来たりするといったハードスケジュールでした。
この時も、パソコン上のソフトが大活躍してくれました。

この際、用いたのはOrganizerではなく、
以前からユーザー登録をして権利を所有していた
「月下(げっか)」というシェアウェアでした。
なぜ、Organizerではなく月下の方を選んだのか
記憶がはっきりしないのですが、
確か一日ごとのスケジューリングのしやすさが
月下の方が上だったのではないかと思います。

このように、本格的にパソコンを使い始めてからは
いわゆる紙ベースのシステム手帳ではなく、
システム手帳型のソフトウェアの方を
必要に応じて使い分けてきた私です。
システム手帳のホルダーは、
引き出しに眠ったままになっていました。

11月1日付で
開校前の準備室勤務として赴任した私を待っていたのは
授業を担当しながら、
校務をこなしていた教諭時代では考えられないほどの
超過密スケジュールの毎日でした。

再編整備関係の会議が次々に入りますし、
合間を縫って、中学校や印刷会社そして大学等に
出向かなくてはなりません。
とてもその度にいちいちスケジュールを
Organizerや月下に入力するひまなどありません。

取り扱う情報量も莫大なものがありました。
ノートを取る習慣はありましたが、
のちのちの整理のことを考えると
ノートでは無理だと思いました。
そこで、ほこりをかぶっていた
システム手帳に再び光が当たったというわけです。

文具店に行って、あらためて見てみると
十数年前とは比較にならないぐらい
リフィルの種類が充実していることがわかりましたし、
何と100円ショップでも買えることも知りました。

私がシステム手帳に求めたのは次の点です。
(1)年間・月間スケジュールの管理
(2)週間スケジュールの管理
(3)一日ごとのタイムスケジュールの管理
(4)メモ用紙
(5)Todo管理

それぞれ、ぴったりなリフィルが見つかりました。
さらに定規の役目を兼ねた下敷きや書類入れになるもの、
ミシン目付きのメモ用紙などもありました。

いろいろとホルダーに入れると
困るのはだんだんかさばってきて、
開け閉めがしにくくなることです。
そこで、今年度に入ったすぐに
思い切って、典型的バイブルサイズの大きめホルダーと
同じくバイブルサイズの小さめホルダーの
2冊を一度に購入しました。
メーカーは、いずれもレイメイ藤井さんです。
Davinciというシリーズです。
革製で丈夫で、とてもおしゃれで
文具店で見て、ひとめぼれをしてしまいました(笑)。

現在、2冊は次のように使い分けています。

小型の分
○年間・月間スケジュール
○週間・日間スケジュール(1日のタイムスケジュール)
○予備のメモ用紙
○チェックリスト(Todo)

大型の分
○メモ用紙
○方眼紙
○プロジェクト管理
○インターネットURL管理
○メモ帳(ミシン目つきで切り離して使用)

特に重宝しているのが、プロジェクト管理用紙です。
チェックリストに記載した中で
特に長期展望をもって取り組む必要がある仕事は
こちらにも記載するのです。
例としては、発表論文やプレゼンテーション、
それに執筆を依頼された原稿などです。
異色なものとしては、
ラジオ番組への出演を依頼され、
語る内容を構成した原稿もプロジェクトの中に入れました。

今や、システム手帳は片時も離すことができません。
小型の方は、上着の胸ポケットに入れていますし、
大型の方も可能な限り持ち歩いています。
いついかなる場所でも、チェックリストを調べて
まだ終わっていない仕事を確認したり、
プロジェクトの内容を考えたりできるようにしています。

また、一通り役目を終えたリフィルを
保存するために目にも鮮やかな7色のホルダーを購入しました。
colorfolderこれは、100円ショップには残念ながら置いていませんでした。
私が唯一見つけたのは、
意外にもヨドバシカメラの文具コーナーでした(笑)。
これも結構値段はしましたが、整理しやすく重宝しています。

高度情報通信社会における「情報の収集と分析」能力
意外にその主役を担うのは、
昔ながらの紙ベースである
手帳なのかなと思い、その運用能力を磨いている毎日です。

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「人間関係づくり」の能力

明日から3日間は、
秋季休業ですので、授業がありません。
この期間を利用して、昨日書き始めた
教師の「情報リテラシー」について、
じっくり考えてみたいと思っています。

「情報リテラシー」という言葉に、
Word,Excel,Powerpointといったコンピュータソフトウェア
の活用能力を連想する方が多いということは
まぎれもない事実だと思います。
そこで、私はあえて
情報収集能力の前段に位置すると思われる能力に光を当て
「情報リテラシー」とは何かを改めて考えてみたいと思うのです。

情報収集を、新聞、雑誌、テレビ等といった従来型のメディアや、
インターネット、e-learning教材といった新時代的メディアを
フルに活用して行うことは、決して不可能ではないと思います。
以前、高校生が世間を騒がせた事件の真相を
インターネットを駆使して解明し、書物の形で世に問うことをして
話題になったことがありました。

しかしながら、本当に重要な情報は、
face to faceでないと得られないということを
自分の人生体験から痛切に感じます。
私を教師へと導くきっかけになったのは、
「おまえは、先生になればよかばってんね」という
亡き祖父の一言でした。

福岡県高等学校用人権学習副読本「かがやき」に載せていただいた
「花子さんの休日」は、
家族を伴い、はるばる大分まで出向いて、
HIV感染者の草伏村生さん(ペンネーム)と
お会いし、直に聴き取った言葉の数々によって
生み出されたものです。
けっして書物では得られない、
当人にしかわからない思いをこの身で受け止めた結果だと思います。

十数年前、所属する団体の活動の一環として
外国人留学生の方との交流を中心になってやっていました。
「バングラディシュと手をつなぐ会」などの団体の方とも
協力関係を結んでいました。
そういう活動を通して、留学生の方との交流には
三段階あるという自説を唱えていました。
それは、
「情報の交流」→「文化の交流」→「心の交流」
というものです。

当時、ヴェトナムから来てあった
ある留学生の方と大変親密な関係になり、
お住まいであった留学生会館に遊びに行ったり、
自宅にお招きしたりしました。
ヴェトナムの音楽を聴かせていただいたり、
その方のリクエストで「北国の春」を
家族も交え、みんなで一緒にカラオケで歌ったりしました。
そうして、同じ時間を過ごすうちに
心と心が強く結びついていったように思えたのです。

今、改めて三段階を振り返りますと、
当時私自身、文化の交流・心の交流ができなくても、
情報の交流は可能だと考えていたことになります。
つまり「情報」というものをそれだけ軽視していたということです。

現代は、インターネット真っ盛りの時代です。
ネット上だけで、多くの友人を作ることも可能です。
だからこそ、face to faceの価値が
より高まった時代とも言えるのではないでしょうか。
一度直に会い、名刺や言葉を交わし合って
築いた人間関係こそが、
真に有意な情報収集の土台となるのではないでしょうか。
「人間関係づくり」の能力が、
高度情報通信社会となった今こそ、
より強く求められているのではないでしょうか。
私はそういう風に考えています。

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教師の情報リテラシーと生徒の情報リテラシー

私は、最近「教師の情報リテラシー」と「生徒の情報リテラシー」
ということを考えています。
大人と子どものと言い換えてもいいでしょうか?

生徒のレベルにおける情報リテラシーに関しては
これまでもかなり議論の対象とされ
各方面で語られています。

今日は「教師の情報リテラシー」について書いてみたいと思います。
リテラシーの柱の1つとして
情報の収集能力が
教師に求められることは言うまでもないことでしょう。

では、情報収集の前段階にあたるリテラシーは何でしょう。
私は、「人間関係づくり」だと思います。
この能力が、案外教師には
一般的な社会人の方に比べて欠けているように
思えてきたのです。

そのきっかけは、昨年11月の異動でした。
生徒のいない学校に勤務することになり、
半ば行政、半ば営業マンのような仕事に
半年近く携わりました。
その体験から、自分自身を含めた教師集団に
「人間関係づくり」の部分に関する
努力不足とその結果起こる能力不足があることを
認めざるを得なかったというわけです。

もっとも端的に表れているのが、
「名刺」の重要性の認識不足です。
私たち高校現場もそうですが、
訪問先の中学校の先生方ももたれない方が多いのです。
これは、明らかに「人間関係づくり」の
努力を怠っているとしか思えません。

私は、これまで数回マナーに関する講習会を受けてきて、
名刺は自分と相手の分身であるとお聞きし、なるほどと思いました。
物質的にはセルロース(最近はケナフなどもありますね)
を主体とした単なる”紙”にすぎないのですが、
対人関係においては、対面している間中
自分と相手の全人格を代表するものとなるのです。
しかも名刺は、はっきりと形あるものとして
後々まで相手のもとに残るのです。

名刺を渡した際に、
出したまま放置されるか、
すぐにしまい込まれるか
あるいは、
丁寧に名刺入れの上に乗せた形で置かれるか
名刺が、どのような取り扱いを受けるかで
相手が自分に対してどのような
価値づけを行っているか一目瞭然です。

このように考えていきますと、
初対面の人と接する際に、
名刺を出さないということはどうなるでしょうか?
相手に対して、
「あなたは私が全人格を持って接するに値しない人だ」
と宣言していることになりはしないでしょうか。
考えてみると怖いことですね。
たかだか数千円の投資を怠ったばかりに
(自分で作ればもっと安く済みます)
貴重な人間関係づくりの機会を失ったとすれば
その損失はお金では替えられません。

先日、研究会の懇親会で
こんなことを語っていた仲間がいました。
「名刺って、自分が出さないともらえないんですよね」
まさにその通りだと思います。
せっかく以前から機会あれば‥と思っていた方と
実際にお会いできる場面に遭遇したにもかかわらず、
自分が名刺を出さなければ、
相手の方からもいただくことはできません。
単に挨拶をしただけで終わってしまうのです。

情報リテラシーとしての情報収集能力
その前段としての人間関係構築
この1つをとっても
いかに奥が深いものであるかと思います。

情報教育にあたる場合、
教師自身がまず必要なリテラシーを身につけて
それを生徒に分かち合う
そんなイメージを抱いています。
そのために、このブログ書きを利用して
教師に求められるリテラシーについて
今後も引き続き考えてみたいと考えているところです。

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